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俺は、ジョングクに1枚の写真を送る。
ジョングクの知らないベッドで眠るAの写真。
そして、画像に続いて電話をかける。
「Aちゃんはもらったよ。ありがとう。」
電話越しに今にもスマホを握り潰しそうなレベルでキレているジョングクの声が聞こえた気がするけど、それはあくまでも電話越し。
今どうこうされるわけではない。
俺はふっと笑って、通話を切る。
ジョングクはこの部屋の場所を知らない。
ジョングクは必死になって探しただろう。
図書館に行けば、もう彼女は帰ったと言われ、彼女のアパートに行けばそこにもいない。
走り回って探しただろう。見つかりもしないのに。
眠れない夜を過ごしただろう。
たまには、そんな痛い目にも合えばいい。
あぁ、ついにやってのけた。
TH「これが、完全犯罪ってやつか・・・」
『何が、完全犯罪よ。』
妄想にふけっているテヒョンに、思わずツッコミを入れてしまう。
TH「あ、薬飲まないとね！」
『ありがとう。
ありがとうだけど、もしかして、グクに連絡いれてなかったの？』
目の前の男はいひっと四角い笑顔を浮かべる。
まさに、悪戯っ子が悪戯を成功させた時のよう。
ことが起こったのは、昨日の昼。
次の日に控えたグクとのデートを楽しみにしながら、浮かれ気分で仕事をしていたものの、何故か途中から体がかなりダルい。
頭もガンガンしてきた。
これは熱があるな・・・。
滅多に熱を出さないくらい丈夫な体なはずなのだけど、この秋の温度変化の激しさには適応できなかったらしい。
TH「Aちゃんー！会いに来たよー！」
そこへ、ニコニコとご機嫌のテヒョンがやって来た。
テヒョンのハスキーな低い声でさえも、今は頭に響く。
TH「・・・Aちゃん、熱あるよね？」
テヒョンは急に真剣な表情になり、私の額に手を乗せる。
テヒョンの冷たい手が気持ち良い。
熱い体に突然の気持ち良さで、つい意識を手放してしまった。
ここまで重症になるまで、どうやら私は気づかなかったらしい。
馬鹿は風邪ひかないって言うけど、それは、風邪をひいても気づかないってことじゃないかな？
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ヤンコチペン - コメント失礼します！ ここから、ぐく氏たちはどうなっていくのか、気になってきました！笑 素敵な作品をありがとうございます！！応援しています！ (2023年4月6日 23時) (
レス) @page49 id: 257e9ab930 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 後々グクたちは離れてしまうのかとかめっちゃ気になります！！くっつきグクさん可愛い！面白かったです (2019年11月2日 9時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして^^一気読みさせていただきました！凄く面白いです！一途に想い続けてくれるJKにキュンキュンさせられっぱなしでした(笑)続きも楽しみにお待ちしております！頑張ってください！ (2019年10月21日 18時) (レス) id: 3fc92ffbb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2019年10月21日 0時
