キミに惚れられました。【JK】 (ページ43)

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『ジョングクくんの写真、見てみたい！』

JK「んー？いつか、見せるよ。
でも、今はまだ。まだまだだから。
もっとたくさん撮れた時に、1番にAちゃんに見せる。
約束！」

ジョングクくんはカメラをリュックに入れて、再び私の手を取る。

JK「あそこにベンチある。
座ってちょっと休憩しよう。」

屋根のついたベンチは誰も座っておらず、ひまわり畑全体が見下ろせて絶好のスポットだった。

ベンチは2人並んでも余裕があるくらい大きいのに、ジョングクくんは私にくっついて座る。

腕と腕が触れ合って、お互いの体温が伝わり合う。

ジョングクくんの体温が心地よくて、ずっとくっついていたい。

私、最近ジョングクくんに似てきた気がする。

変態になってきたのかな。

JK「Aちゃんは、知っている？
ひまわりの花言葉。」

『えっと・・・あなたを見ています・・・だっけ？』

JK「正解！さすが図書館の人！」

それ、関係あるのかな。

JK「俺はひまわりだね。」

『確かに、ひまわりみたいに明るいけど・・・』

JK「もう！そう言うんじゃなくて！！
俺も、Aちゃんを見ています。」

ジョングクくんは真っ直ぐに私を見つめる。
けれど、その目はどこか寂しさが混じっている。

JK「ずっと、見てる。

だから、分かってる。

Aちゃんの中に、俺じゃない人がいるの。」

『え・・・？』

JK「Aちゃん、時々、悲しそうな顔してる。
違う男のこと、考えてるよね。」

『え、それは・・・』

JK「その男、Aちゃんの中から追い出そうと頑張ってみたけど、うまくいかない。」

ジョングクくんは私から目を逸らす。

JK「どうやったら、Aちゃんに見てもらえるんだろ。」

ジョングクくん。

それは凄い勘違いだよ。

確かに、あいつは私の中に居続けていて、ずっと縛られてきた。

けれど、そんな中、私を救ってくれたのはジョングクくんだよ。

ジョングクくんが、私を温めてくれたんだよ。

心の中ではたくさん思い浮かぶのに、それを言葉にすることができない。