キミに惚れられました。【JK】 (ページ22)

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何のことだと思って彼の視線の先を見れば、机の上に置いてある“韓国語マスター”。

やってしまった。

上手い言い訳が見つけられずに困っていると、
ジョングクくんがまた私の耳元に顔を近付け、囁く。

JK「넌 내꺼야」

それだけ言うと、にっと笑っている。

『え？なんて？』

JK「アイスカフェラテですねー！
少々お待ちくださいー！」

え。なんだその放置は。

でも、なんとなくだけど、勘だけど、
この韓国語マスターの中に答えはありませんよね？

カウンターの方で、ニコニコしながらこちらを見るジョングクくん。

一文字も聞き取れなかったから、調べようもない。

よし、速攻で韓国語をマスターしよう。

ジョングクくんにやられっぱなしなのは嫌だ。

1ページ開けば、そこには見たことない文字。

よし、まずはハングル文字からマスターしよう。

開いたばかりの韓国語マスターを閉じれば、そのタイミングでジョングクがアイスカフェラテを運んでくる。

しかも、2つ。

JK「休憩貰ったので、俺もアイスカフェラテ飲む！」

さも、当たり前のように私の前へ座るジョングクくん。

JK「ここのカフェの店長も、韓国人なんですよー。知ってましたー？」

アイスカフェラテにシロップを入れて混ぜながら教えてくれる。

店長を見れば、色白で一重で物静かなイメージ。こちらもかっこいい。

ここにはよく来るけど、店長を注意して見たことはなかったな。

JK「ユンギヒョン！！ジニヒョンの親友。」

おー・・・また、対照的な親友だことで。

JK「今日はお休み？」

『あ、そうなの。月曜日は休館日。』

JK「休館日？」

『お休みってこと。だから、私もお休み。』

JK「えー、知ってたら、俺も休みにして
デートしたのに！」

『何言ってるの！デートはしません！』

JK「ちぇーっ。」