５３【JK】 ページ3
ヌナの分まで、俺はいろいろな光景をこの目に焼き付けないといけなくなったし、ヌナの分までキラキラし続けないといけなくなったし・・・・もう、俺1人のチョンジョングクではない。
俺はヌナを背負って生きていくんだ。
それは重荷でも鎖でもなくて、もっとあたたかいもの。
例えるなら・・・翼？
俺の背中には、ヌナと言う名の翼が生えた。
その翼があるから、俺は今もこうして高く飛べる。
『ジョングク。』
JK「はい？」
『私もジョングクにいつも力を貰っているよ。』
ヌナの震える声が小さく聞こえてくる。
『ジョングクに支えられているのは、私の方だよ。』
ヌナの背中に手を回して、ギュっと力を籠める。
ヌナの匂いが強くなる。
香水の甘ったるさとは違った、ふんわり香る甘い匂い。
『私、やっぱりみんなとデビューしたかった。
みんなとずっとずっと、一緒にいたかった。』
マネージャーとなったヌナから初めて聞く、ヌナの本心。
『なんで、私だけみんなと一緒にデビューできなかったんだろう。
私、みんなともっともっと一緒にいたかった。
あの宿舎で、みんなとたくさん笑い合って、たくさん喧嘩して、たくさん仲直りして・・・。
みんなと防弾少年団として、たくさんの輝きを見たかった。』
JK「俺も一緒だよ。
ヌナと一緒にデビューして、ヌナと一緒にテレビに出て、ヌナと一緒に賞を貰って・・・ヌナと一緒に、あの宿舎で、あの部屋で、ヌナと毎日たくさん笑っていたかった。」
もう、今ではどうすることもできない。
どんなに悔やんでも、どんなに悲しんでも、ヌナと一緒にデビューはできない。
俺の胸で泣きじゃくるヌナ。
一緒になって、泣きじゃくる俺。
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ガンちゅう(プロフ) - 更新が楽しみすぎます！ (2020年6月12日 23時) (
レス) id: cacb4f2dd6 (このIDを非表示/違反報告)
1003 Nina(プロフ) - 更新が待ちきれません！仕事が手につきません！今後の展開が楽しみすぎて何度も最初から読んでしまいます!!! (2020年6月10日 21時) (レス) id: 6627f3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - 展開面白すぎ！！！！！！これからも応援してます！！！！！ (2020年6月10日 16時) (レス) id: b117263756 (このIDを非表示/違反報告)
baepehi(プロフ) - 天才ですか、、、、更新楽しみにしています！！！ (2020年6月10日 13時) (レス) id: 2475336dba (このIDを非表示/違反報告)
はしメイ(プロフ) - あぁそうだった。誘われて入ったんだった。。。そうじゃん(ノД`)失念してました (2020年6月10日 11時) (レス) id: 3deb5fbbfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2020年6月6日 21時
