甘やかして溶かして食べたい。2【JN】 (ページ39)

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JM「僕もついて行こうか？」

『いや、2人してついてこなくて良いから！！
ジョングク、ごめん。じゃあ、外までついて来てくれる？』

ジョングクと二人でトイレへと向かう。

道中も凄い悪口や冷たい視線が向けられる。

皆さん、仕事に集中しましょうよ。

私なんて見ていたって、悪口言っていたって、時間の無駄ですよ。

まぁ、強いて言うなら、皆さんはそれを言えば、気持ちは少しはスッキリするのかな。

JK「じゃあ、早く行って来てくださいね。
女子トイレの外で待っているのは、かなりやばい目で見られちゃうんで。」

『ごめんね。』

急いで中に入れば、そこには違う部署の少し派手めなグループが化粧を直していた。

わお、これは悪いタイミングですね。

その人たちと目が合わないように、そそくさと個室に入ろうとするが、途中で勢いよく壁にドンとされる。

あの、私、女の子に壁ドンされてもときめきませんよ？

そうツッコんでやりたいけど、女の子たちの凄い剣幕を見れば、そんな冗談言えない。

『あの・・・何か用ですか？』

「ねぇ、まだ別れないの？」

『あぁ・・・今のところ別れる予定はありません。』

あ、オッパ、ごめんなさい。

私、穏便に終わらせようと思っていたのに、反射的に煽るようなこと言ってしまいました。

ドゴンと、私の膝の横あたりの壁を蹴られる。

こっわ！！こっっっっわ！！！

心の中ではかなり驚いているものの、それを表情に出すのは何となく癪なので、顔色ひとつ変えずに、見つめてやる。

「むかつくんだよ。社長にあんたは似合わない。
ただ弄ばれているだけよ。」

『社長は、人を弄ぶような人ではありません。
それに、私があの人に似合うか似合わないかなんて、誰が何の基準で決めるんですか？』

彼女たちの顔は更に険しくなる。

これでは、火に油ではないか。

トイレに行きたい・・・でも、このままトイレに行ける気もしないし。

もうすぐテヒョンとの打ち合わせの時間になるから、それまで我慢するか。

『それでは、私は仕事があるので戻ります。』

頭を下げ、その人たちから遠ざかろうとすると、頬に痛みがはしる。

まさか、平手打ちというものをされる時がくるなんて。

「調子乗らないで。
あんたなんかが彼女で、社長が可哀そう。
あんたが彼女で、これから恥ずかしい思いをしていくのは社長なのよ。」