甘やかして溶かして食べたい。2【JN】 (ページ35)

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朝ごはんを食べ、ソファに座って二人でコーヒーを飲む。

時々見える、右手薬指の輝きにまだ慣れない。

これを選ぶとき、オッパはどんな表情をして選んでくれたのかな。

きっと、真剣な顔して指輪とにらめっこをしながら時間をかけて選んでくれたのだろう。

だって、ジニオッパだもの。

JN「A、今日したいことある？」

『うーん、特にないですかね。オッパといられるなら、もう、それで満足です。』

JN「最近、Aって僕のこと、凄く甘やかしてくれるよね。
それに、嬉しい言葉をたくさん言ってくれる。」

『それは、多分、オッパに似てきたんだと思います。
元々はこういうの言う性格じゃなかったんですけど。』

JN「はは、それは嬉しいね！！どんどん僕色に染まっていってよ。」

『それは遠慮しておきます。』

JN「まぁ、そうだよね。
甘やかされるのも好きだけど、僕はAを甘やかす方が好き。」

オッパは軽くキスをする。

付き合う前から思っていたけど、オッパはかなりのキス魔だと思う。

いつでもどこでも、チャンスがあれば唇を重ねてくる。

驚かされることが多いけど、私はオッパのキスが好きだ。

回数を重ねようと、慣れることはなく、キスをする度に胸がドキッとする。

そして、緊張しやすく、恥ずかしがり屋な私は、すぐに顔が赤くなる。

JN「ふふ、顔が真っ赤。」

『言わないでください。』

JN「そんなAに、もうひとつ、プレゼント！！」

ジニオッパはポケットから鍵を取り出し、私に渡す。

『これ、何の鍵ですか？』

JN「僕の家の鍵だよ。」

・・・僕の家？オッパの家！？

JN「僕は、会社の近くのマンションで一人暮らしをしているんだ。
そこの合鍵。いつでも来て良いよ。」

なんとなく、一人暮らしをしているのかなと思っていたけど、会社の近くのマンションって・・・あの高級マンションしかない気がする。

何回建てなのか、指で指して数えていかないと数えられないくらいの高層マンション。

忘れていたけど、この人。社長だった。

JN「今度は、僕の家に遊びに来てよ。」

『機会があれば・・・。』

私は渡された合鍵を見る。

合鍵とか・・・なんか・・・とてつもなく彼女っぽい。

いや、間違いなく彼女なんだけど。