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私はグクの部屋に入る。
と、そこには不機嫌な男がベッドに座っている。
あれ、私は部屋を間違えたかな？
ここ、グクの部屋だよな。
ほら、バナナキックが箱買いされてるし。
TH「ねぇ。」
『・・・何？』
TH「なんで、泊まりに来てるの？」
『仕事だって言ったでしょ？
グクを起こす為に派遣されたの。』
テヒョンはベッドに座ったまま、こっちに来いとでも言うように、手招きをしている。
さすがのテヒョンも、宿舎で手を出すことはしないだろう。
しかも、ここはグクの部屋。
私は呼ばれるがままテヒョンとの距離を縮める。
テヒョンの手が届く範囲に立てば、手を引かれて座ったままのテヒョンに抱きしめられる。
『どうしたの？』
テヒョンは立ったまま抱きしめられている私の鎖骨あたりに顔を埋めている。
TH「毎日。Aのとこ行ってたから。
今日はできないから。
どうやってこれ、抑えたらいいのか分からない。」
かなり弱々しく話す。
いつもの暴君テヒョンでは無い。
『これって、何？』
TH「・・・」
ああ、これって。
あの時のテヒョンに似てる。
寂しさを我慢して涙を堪えていたテヒョン。
『そういう時は、泣けばいいんじゃないかな。』
TH「え？」
『テヒョン、泣きたいんだよね？
寂しかったんだよね？
泣けばいいよ。』
TH「あんた、ほんとムカつく。」
顔を埋めたまま、鼻をすする音が聞こえてくる。
テヒョン、ずっと泣くの我慢してたんだ。
テヒョンのサラサラの髪を撫でる。
すると、少し、肩を震わせたが、さらに私の体に回された腕の力が強くなり、私の鎖骨のあたりはビショビショになってきている。
テヒョンは、私のアパートに来て、私とすることで、寂しさを紛らわしていたんだろうか。
テヒョンの寂しい気持ちを思えば、私まで涙が出てくる。
お互い、何を話すわけでもなく、静かに泣き続けた。
グクの部屋の時計の音と、2人の鼻をすする音だけが響く。
テヒョンは泣くのをかなり我慢していたのだろう。
30分ぐらいずっと泣いていた。
そして、そのまま、彼は寝ていた。
彼の無邪気な子どものような寝顔・・・いつぶりに見ただろう。
明日、我に返ったテヒョンはどう思う？
なんで私の前で泣いたんだろうと嫌になる？
私のこともっと嫌いになる？
でも、あの事件までの間は、あなたの泣き場所は私だったんだよ。
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マミ(プロフ) - 切なすぎる…！！どうなるの主人公ちゃんとテテ！！更新心待ちにしています。 (2019年11月18日 14時) (
レス) id: 53c4af20ee (このIDを非表示/違反報告)
maleeha baig(プロフ) - めっちゃすき！最高新しいの待ってます！ (2019年11月16日 21時) (レス) id: 55b7b5f843 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ子 - やばたん！面白い！更新、待ってます！テテや、過去に一体何が！？��(ﾟДﾟ) (2019年11月15日 22時) (レス) id: 8d4e6e492e (このIDを非表示/違反報告)
チムチムが好きな甘い砂糖のライオン - ジョングクのたくらみ2からとんできました!!作者さんの書く話は、全部面白いです!!これからも更新頑張ってください!! (2019年11月15日 16時) (レス) id: 91c6ce2bd9 (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - 2人にどんな過去があったのかめちゃくちゃ気になります…更新楽しみにしてます！！ (2019年11月14日 23時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2019年11月13日 16時
