54. ページ5
消えちゃう・・・？
なんてこった。漫画の読み過ぎで妄想癖でもあるのかな、この人。
突然消えちゃうなんて、そんな非現実的なこと・・・
JK「明日にはヌナの記憶の中に僕はいないよ。
ぜーんぶ無かったことになります。
僕はこの時代にいるはずのない人間だから。
僕がしたこと、存在したことは全部無かったことになります。」
あまりにも真剣な顔して言うものだから、どう反応していいものか全くもって検討つかない。
『えっと・・・つまり？
この１ヶ月間が無かったことになる・・・の？』
グクを抱きしめていた腕を解き、グクの隣に座り直す。
この短時間での展開についていけていない私の思考回路は、文字通りショート寸前。
JK「僕の記憶からもヌナのことは消えるらしい。
元の時代に戻ったら、この１ヶ月間のことは記憶から一切消えています。
せっかくヌナと両想いになれたのにー。」
『両想い・・・？』
JK「はい。僕は今も未来もヌナのことが大好きです。
ヌナも僕のこと好きになってくれたんでしょ？」
グクはニコニコしながら私の顔をのぞき込んでいる。
えっと、これは喜んでいいのかな？
グクも私のことが好きで・・・両想いになれて・・・
でも、グクの記憶が消えちゃう？無かったことになる？
『全然理解できないんだけど。
どうしたらいい？』
JK「んー。どうしようもないです。
こうなると決まってたから。」
グクは優しく微笑んでいるが、どこか寂しそうだった。
グクが消えるなんて、本当なのかな？
もし本当なら・・・
『嫌だ。グクと会えなくなるなんて嫌だ。
グクとの思い出が消えちゃうなんて嫌だよっ。』
一緒に買い物へ行ったことや、黄色のヘアアクセサリーを貰ったこととかも全部全部無かったことになるの？
そんなのは寂しすぎる。
この１ヶ月は、今まで生きてきた中で１番濃くて１番忘れたくない毎日だったのに。
グクに出会えて私、ほんとに幸せだったのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 673人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さあと(プロフ) - 楽しかっです。グクのたくらみがうまくいってよかった(^^) (2020年8月17日 0時) (
レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
BTS taehyng - このお話すごく良かったです！ めちゃくちゃボロ泣きしました！久しぶりにこんな泣きましたwまた思い出すだけで涙が出てきそうです。甘酸っぱい様な悲しいような、、、、、でも最後はグクとくっついたので良かったですが記憶の所がやっぱり悲しかったですね笑 (2020年2月19日 0時) (レス) id: e80d337afd (このIDを非表示/違反報告)
ひなぴ〜♪ - 私もジンとグクおしなんです！！ 次の小説は、ジンメインがいいです！！また、今回の小説面白かったです！ これからも頑張ってください！！ (2019年11月16日 8時) (レス) id: 26489886b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう
| 作成日時：2019年11月13日 10時
