104話 選手交代 ページ10
no side
「麦わらが…まるでボールみたいになって…ドフラミンゴを圧倒している！」
ヴィオラはローとキャベンディッシュの額に手を当て、自分が見ている光景を同時に見せる。
その中のルフィは、ゴムボールのように弾み、ドフラミンゴの攻撃をものともせず弾きかえしていた。
「あれが麦わら…なんて強さだ」
「まだ奥の手があったのか…だが、覇気を使いすぎている」
ローの言う通り、大量の覇気を使う"ギア４"は、長時間の戦闘には不向き。
ヴィオラの映像越しに固唾を飲んで見守る。
《獅子・バズーカ!!!》
ドゴゴォン！
国中に響き渡る衝撃音。
「やったわ！ドフラミンゴを倒した！」
誰もがルフィのパンチに勝利を確信しどよめき立つ。
しかし…
「鳥カゴが、まだある」
《鳥カゴが、まだある》
ローとルフィの声が重なる。
空を見上げれば、そこにはまだあの堅苦しいカゴが彼らを包み込んでいた。
「もう麦わら屋も限界だ！俺が行く…アイツらはどこにいる！？」
「でも……」
ローの姿を見て一瞬口を噤む。
レオが必死に繋げた腕からも、血がボタボタと流れ出ていた。
「早く言え！！」
「…っ、あっちの方角よ！」
気圧されてヴィオラが指差した先には、確かに土煙が見えた。
「助かる…無駄な体力を使わずに済んだ！…ROOM!!!」
その言葉を最後に、ローの座っていた場所には小石がコロリと転がっていた。
「……行ったか。でも今は、彼等に賭けるしかない…」
「そうだな…そう言えば、あの海軍はどうなったんだ！？ニコ・ロビンとバルトロメオは！？」
キャベンディッシュはローの血のついた海軍のコートを握りながらヴィオラに問う。
「待って…今、まさに繭の…Aの下までたどり着いた！ニコ・ロビンも一緒よ！バルトロメオは…バリアの階段の下で見張りをしているみたい…」
・・
どんどん縮まってくる糸に、逃げ惑う人々。
それに争う者、諦める者、祈る者、そして、狙う者…
「…遅かったじゃねぇか、ロー……ようやく俺にオペをする気になったか？」
再びドフラミンゴの前に現れたローは、紛れもなく"狙う者"であった。
「テメェにはもったいねぇよ」
「いいのか？大事なAが苦しんでいるぞ！」
ゆらゆらと立ち上がり、嫌な笑みを浮かべるドフラミンゴ。
「許さねぇ…Aはテメェを倒して必ず助ける！
おい麦わら屋！生きてんのか！？」
「…少し、時間を、くれ…」
「あぁ、ゆっくり休んでろ！…ROOM!!!」
ブゥンッ…
「シャンブルズ！」
コロン…
「おい！麦わらをどこへ逃した！」
「喜べ…選手交代だ!!!」
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yoku(プロフ) - つきみさん» 最後まで読んでいただき、有難うございました！！中々次のお話も筆(指)が進まない中、楽しみにしてくれてる方がいると思うと励みになります！コメント嬉しかったです(^^)ありがとうございました！ (6月12日 17時) (
レス) id: 3e98715bc9 (このIDを非表示/違反報告)
つきみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！爆速で作品を追うことは出来てなかったのですが最後まで楽しく読まさせていただきました！！続編)etcも|´-`)ﾁﾗｯﾜｸﾜｸとひっそり楽しみにしてます！長期間お疲れ様でした！！ (6月12日 0時) (レス) id: 4d0f4686e5 (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - プスメラウィッチさん» そうかも、しれませんね(^^) (5月29日 19時) (レス) id: 3e98715bc9 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - この小説はトラファルガーローオチですか？ (5月29日 18時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - あかさん» こちらこそ、読んで頂いて、そして素敵なコメントまで頂けて…ありがとうございます！！更新遅くなってしまってますが、きちんと完結させますので、もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです(^^) (2023年3月12日 12時) (レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoku | 作成日時：2022年12月23日 0時
