二度目の初恋【増田俊樹】

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収録を終えて事務所に向かう準備をした




西山「じゃあAお店でね！」

貴方「うん！お疲れ様！」




先にお店に向かう宏太朗くんと別れ、私は先に御手洗に向かった
廊下に出ると清掃員らしきお爺さんがゴミ箱の中を漁っているのが見えた




貴方「こんばんは」

「こんばんは、お疲れ様です」




挨拶をしてお手洗いに入り、用を済ませ外に出るとまだゴミ箱の中を漁っていた
てっきり仕事をしているんだと思ったけどもしかして何か探してる…？




貴方「あの、何かお困りですか？」

「あぁ、いや…実は孫に貰ったお守りをポケットに入れていたんだけど無くしてしまったみたいで…」

貴方「それは大変ですね！私も一緒に探します！」

「気にしないでください！綺麗な洋服が汚れちゃ申し訳ない…」

貴方「いいんです！そんないい服でも無いので笑、それより仕事中も持ち歩く程大切にしていたんですよね？なら絶対見つけなきゃ！」

「ありがとうございます…ならお願いします！」

貴方「はい！」




袖を捲り隣にあったもう1つのゴミ箱の中を探った




貴方「他のゴミ箱の可能性はないですか？」

「この階を掃除しに来た時はあったんです、なので掃除してる最中に落として他のゴミと紛れ込んだんじゃないかと…」

貴方「じゃあきっとここにありますよ！」




仕事着のポケットに入れておなんてお孫さんから貰ったのよっぽど嬉しかったんだろうな。
なら絶対に見つけてあげなきゃ！




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