億金一笑

メンヘラオールスターズ ページ8

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JW「A！今日こそご飯行こ！」



お前は犬なのか？と疑ってしまうほど、目をきゅるきゅるにさせながら、わたしのところに駆け寄ってくる人。いや、犬。

体は大きいのに、子犬のような表情と仕草をしてくるから、わたしとしてはわんこの飼い主になった気分だ。





『いいよって言いたいんだけどね〜』

JW「え？なに？今日もだめなの、？」

『先約がいらっしゃって、(笑)』

JW「ええ？おれ以外の男とご飯に行くってわけ？このジョンウを差し置いて！」



友達を通り越して、彼氏みたいな発言をさらっと落としたけどさ。

あの、ジョンウさん？
わたしたち付き合ってないよ？



そもそも、男だって断定してるあたりに軽ーく思い込みの激しさを感じる。

まあ、男なんだけど。





『男とはまだ言ってないんだけどねぇ』

JW「どうせ男でしょ！どうせジェヒョニヒョンとかそこら辺でしょ！」

『うん。男だし、ジェヒョニオッパなんだけどね。』

JW「ほら！やっぱり！ジェヒョニヒョンはAとご飯行きすぎじゃない？！」



ぷりぷりしだしたジョンウは、本格的に犬みたいだ。

キャンキャン吠えてる子犬とそっくりで、怖いとか申し訳ないって気持ちよりも、可愛いが勝ってしまう。





JW「ねえ！ジェヒョニヒョン！今日はおれに譲ってよ！」

JH「え〜？なに〜？聞こえな〜い。」

JW「ちっ！とぼけやがって！」



ぷりぷりわんこをなだめるために無言で背中を擦るが効果は全くなし。

ジェヒョニオッパが勝ち誇った顔をして、余裕そうに微笑んでいた。







TY「や〜A。オッパとも約束したじゃん。」

『ふぇ？』



おっきい瞳をうるうるさせながら私の手を両手で包み込んでくるこの人は一応、このグループのセンターでとてつもないカリスマ性を備え持つ男である。





テヨンイオッパとの約束……。

なんだ…？全然思い出せないぞ………。







TY「火鍋、」



悲しそうな顔でぼそっと呟いたのは“火鍋”の3文字だった。


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