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GUNSIDE
タキシードのカタログ用の撮影が終わり、静かなチャペルで一息つく。
外のライトがステンドグラスに反射して幻想的だ。
「ふー。」
椅子に寝転びながら、ここ最近俺の頭の中を占領している人について考える。
鎖骨の下くらいまでの髪の毛は綺麗なベージュで、ゆるくウエーブがかかっている。
小さめの身長で、ころころ表情が変わって見ていて飽きない人。
一目惚れなんて信じていなかったけど、なんか気になる。
気になって気になって臣さんに連絡先知ってるか聞いてみたけど、「知るわけねーじゃん。」と笑われた。
絶対に２人は知り合いだと思った。
臣さんの雰囲気がいつもと違ったから。
初回の打ち合わせであんなに優しく笑う臣さんを俺は見たことがなかった。
「あーーー。」
.
考えても出るわけない答えを探していると、人の気配がした。
開放１９時までだっけ？
ってか今何時だ？
そろそろ帰るか。と思って入口に立っている人に入れることを伝えると聞き覚えのある声が。
「Aさん？」
顔をあげると、そこには今まさに会いたいと思っていた人の姿。
嬉しすぎて、ついつい手を掴んで歩いちゃったり。
素直なAさんも可愛いなって思っちゃったり。
俺はもう重症かもしれない。
気付いてしまった気持ちは一気に加速する。
知りたかった臣さんとの関係もAさんの様子からするとあの日が初対面じゃないのは明らかだった。
でももういいや。
困らせたいわけじゃないから。
「さっきスタジオにあるドレス見たんですけど、感動で胸がいっぱいになりました。」
少しの沈黙が続いてふと話し出したAさん。
「どれも手が込んでいて本当に素敵でした。」
「俺らの衣装とかも手掛けてくれてる人がデザインしてるんです。」
それはすごい！と小さく拍手する姿がいい意味で年上には見えなくて、顔ももちろん可愛いんだけど、醸し出す雰囲気？仕草？がこの人の魅力なんだなって思った。
「岩さんのタキシード姿も見てみたいですね！」
「さっきまで撮影してたのにー！今度は見に来てくださいね。」
「ぜひぜひ！」
楽しみだなって笑うAさんを見て自然に俺も笑顔になる。
「すみません、閉館の時間です。」
警備員の声に２人で慌てて立ち上がり表へと急いだ。
ご飯に誘おうかと悩んだけど、今日は俺の気持ちがいっぱいいっぱいだから楽しみはとっておくことにする。
これから覚悟しててよ。
...
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして！一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田ｻﾝいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2019年11月26日 23時
