恋は忍んで然るべき【仙石忍】

17.告白には勇気がいるのでどうか背中を押してあげてください ページ17

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仙石side





廊下であえば挨拶してくれる。




目があえば手を振ってくれる。





このままでも、…








守沢「仙石！聞いているか？」





仙石「へ！？あ、ご、ごめんなさいでござる…」



守沢「最近上の空が多いな。悩み事か？」



仙石「ち、がうでござる。」





周りにも迷惑をかけてしまったでござる…




もう、気持ちに踏ん切りをつけないと







深海「しのぶ、」




仙石「深海殿、どうしたんでござるか？」



深海「しのぶは、てんこうせいさんのことが『すき』ですね。」



仙石「っ！！///」





拙者が言えない二文字をあっさりと言われて



否定の言葉すらも出てこなかった。




深海殿は、拙者の顔を見て納得したように笑った。








守沢「そうだったのか！なるほど、恋煩いだな。」



仙石「、で、も…もう諦めるでござる。」


守沢「？何でだ。」


仙石「…山本殿は拙者のこと、男として見てくれてないでござる。」





掛けられるやさしさの対象は





アイドルの僕




後輩の僕









深海「じゃあ、しのぶはその『すき』を、『すてれる』んですか。」





言葉が頭の中でこだまする




仙石「捨て、れないでござるよ、っ」




守沢「ではその気持ち、伝えてこい！


顔をあげろ仙石、

ヒーローは笑顔でいなくてはいけないからな!!」



仙石「隊長殿…！」



深海「だいじょうぶですよ、しのぶ。

てんこうせいさんも、しのぶが『すき』ですよ。」





背中を押してくれたお二方のためにも、



ちゃんと、山本殿に気持ちを伝えるでござる…！！




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