当たり前の日常 ページ4
昨夜のあれやこれやで結局飲まずに放ったらかしになってたコーヒーを処分して、新しく二人分のコーヒーをセットする。
冷蔵庫の中は。
「そう言えば昨夜のチゲに全部放り込んだんだった…」
卵が３個と牛乳。
後は調味料と水だけ。
「どうする…」
米はある。
「おにぎりと玉子焼き…でいいか？」
とりあえず米を炊くことにして。
「うーん…でもスープもあるといいよね…乾燥ワカメまだあったかな」
そう言いつつ、米はいったい何合炊けばいいのか…昨夜のチャンミンの食欲を思い出して暫し悩んでいると。
「Aさーん、やっぱりシャワー借りてもいいですかー？」
洗面所からチャンミンの声が聞こえたから。
「いいよー」
って答えたけど。
何に対するやっぱりなんだろう？
「まあいいけど」
シャワー浴びるんならそんなに慌てて作らなくていいから助かるし。
結局、米は私の３食分を１として、その３倍を炊くことにした。
「足りますように…」
一応、祈っておく。
．
．
「ふぅ…さっぱりした」
シャワーを終えたチャンミンがリビングまで戻ってきたから。
「もうすぐ朝ごはんできるからちょっとだけ待ってて」
そう言って６個目のおにぎりを握る。
「あちっ」
炊きたてご飯を握るのは熱くて大変だけどその分美味しさは格別。
チャンミンが美味しそうにおにぎりをほお張る姿を想像したらウキウキして熱さも我慢できる。
「Aさん、お腹すきましたぁ」
待ちきれなくなったチャンミンが当たり前のように背中から抱きついてくる。
「ふふっ、あと少しだから」
「うん」
こうやって背中にくっついてくるチャンミンにも慣れてきて。
チャンミンの初めてがひとつずつ当たり前の日常に溶けていく。
そうして全てが新鮮なドキドキじゃなくなった時。
私たちはどんな風に変わってるんだろう。
「チャンミン、おにぎりいくつ食べる？」
「んー、そのサイズなら１０個くらいあれば大丈夫です」
「へ、へぇ…あちっ」
１０個目のおにぎりを握りながら珍しく私のお腹がグゥと抗議の声をあげた。
．
．
「いただきます」
手を合わせて挨拶をするチャンミンを見るのも当たり前になった。
「Aさん、この玉子焼き美味しいです」
おにぎり片手に玉子焼きをほお張るチャンミンは本当に幸せそう。
「ふふっ、ありがとう」
こんな日常が当たり前になっていくってきっと幸せなこと。
このままずっとこの日常が続けばいいのにってチャンミンを見ながらぼんやりと思った。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 889人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
檀(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさんコメントありがとうございます(*´ω｀*) 覚えたてですぐスイッチ入っちゃうチャンミンなんですけど(´∀｀;) ベビードールも当然スイッチ入りますけど(笑)少し回数減らした方がいいのかな…というのが今一番の悩みどころです(^_^;) (2017年12月4日 10時) (
レス) id: e20eacfe87 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - あらあら。後でベビードール見て地団駄。「はぁ。なんで早く言いませんか？」って。準備できなかったのはチャンミンのせいなのに(笑)。で、またスイッチ入っちゃう感じ？ (2017年12月4日 1時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
檀(プロフ) - ちゃみゅさん» ちゃみゅさんコメントありがとうございます(*´ω｀*) リアルにそんなチャンミン見られるなら少しぐらい寿命が縮んでも構いません(笑) この先もまたよろしくお付き合いくださいね。 (2017年11月13日 17時) (レス) id: e20eacfe87 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみゅ(プロフ) - マジで、リアルチャンミンのそんな姿を見てみたいですよ〜（≧∇≦） (2017年11月13日 15時) (レス) id: 58d29829e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：檀 | 作成日時：2017年11月13日 12時
