ゴロロロ … ページ23
「は〜い!!皆集まったネ〜!今日の朝ご飯は〜〜!!!ルーファチャンの好物のお魚を題して!鮭のムニエルにしてみましタ〜!!」
と、ゴースが言うとクロッシュがパカリと開く。
「其れじゃア!自分は,シリキウトゥンドゥ様にお呼ばれされてるからァ〜此処で失礼しマ〜ス!!」
そう言い、ふよふよと空を飛んだかと思えば姿を消したゴース。
「…さて、そろそろ食べようかルーファが食べたそうにしているし、」
Mr.Ｖさんがそう言うと皆は頂きますと言い食べ始める。
勿論自分も皆に合わせて食べ始める。
『…ｺﾞﾛﾛﾛ……。』
鮭のムニエルを一口食べれば美味しさと嬉しさで喉が鳴る。
食堂にいる一同には聞こえているのか、少しクスクスと笑っている。
一部のゴーストはなんの音だ?と気にしているが、自分は気にしない。
「…ルーファ、そんなに魚が出て嬉しいのかい?」
『…いくら、今の姿が人間だからって好物が出たら誰でも喜びますよ、』
と、冷静に言いまた一口と食べれば喉は先程より少し大きく鳴った。
◊
「…なァ、本当は聞くたくねェんだけど、俺の事も美味しそうだとか思ってたりすんのか…?」
『…エイトフットのジョーさんは蛸ですからね……まぁ、偶には……。』
「……。」
『でも、自分は…今鮭を食べてるのでエイトフットのジョーさんに食欲は湧きません。』
「って事は鮭食ってねェ時は俺に食欲湧くってことかよ!!」
と、少し嫌そうな顔をしながらエイトフットのジョーさんに自分は
『…大丈夫ですよ、自分ちゃんと自制も出来るので。』
「…そう言って、俺に齧ったりでもしたら唯じゃおかねぇからな……。」
と、目を細めながら言うエイトフットのジョーさんには失礼だが、少しだけ美味しそうと感じてしまった。
◊
「…なぁゴース、」
「ん〜？なんダ〜イ?」
資料整理をしているゴースに呼び掛けるとゴースは此方を見る。
「彼奴に食われない様にするにはどうすりゃ良いと思う?」
「ん〜〜…そうだなぁ……あッ!オレだったら、オレは食料じゃない!っていうのを示すために,仲良くするカナぁ〜」
「そうか……。」
俺はゴースの話を聞き、此奴馬鹿だなと思いながら歩いていった。
「…全く、ルーファチャンも色々と大変だナ〜…」
と、ゴースがポツリと呟いていた事はちゃんと耳に入った。
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追記,明日(2022/10/11)から遠征のため少しの間休載します
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作者名：たにしちゃ | 作成日時：2022年9月29日 17時
