16人と時々1人 (８)

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北人side


樹から衝撃の事実を聞かされて、とりあえず熱を計ってもらうと微熱より少し高いらしい

薬はあるらしいから、とりあえずお粥を作って、薬飲ませて、早く寝かせよう


北「ん、おやすみ」

樹「北人さん、」

北「ん？」

樹「泊まってくれますか？」

北「え？」

樹「…泊まってください」

北「でも、なんも準備してないし、寝るとこないし」

樹「…ここ」

北「樹の隣！？さすがに狭いって」

樹「大丈夫です、」

北「んー、分かったから！寝るから早く寝な！」

樹「…はい」


ちょっとしたら寝始めたけど、こっちの悩みは増えた

分かったとは言ったものの、絶対このベッドで寝るのは狭い

かと言って床で寝るのは絶対嫌だし、勝手にブランケット借りてソファで寝るか


樹が泊まってって言ったんだからね！って、心の中で何回も言い訳して、家の鍵を借りて近くのコンビニに向かう

簡単に泊まる用のセットを揃えて、ついでにゼリーとかも買って、樹の家に戻る


ちゃんと寝てるか確認しようと思って寝室のドアを開けると、ベッドの上で布団が丸くなってて

めくってみると樹が丸くなって潜ってた

…猫かよ


北「樹？何してんの？」

樹「…ｹﾎｯ、ｹﾎｯ」

北「そこ苦しいでしょ、出てきなよ」

樹「…どこ、行ってたんですか」

北「コンビニ。泊まるために買いたいものあったから」

樹「……ｹﾎｯ」

北「何？寂しかったの？笑」

樹「別に。…ｹﾎｯｹﾎｯ、」

北「喉痛い？多分持ってる…あった！はい、のど飴あげる」

樹「ありがとうございます、」

北「じゃあ俺お風呂借りるね？」

樹「はい、」

北「早く出てくるから、ちゃんと寝ててよ？」

樹「ん、」


一応急いでお風呂に入って寝る準備を済ませて、もう一度樹の様子を見てからソファで寝ようと思ったんだけど


北「まだ寝てないし笑」

樹「…」

北「何か熱上がってない？大丈夫？」


俺の勘がそう告げてて、熱を計ってもらうと38度まで上がってる


北「だから寝といてって言ったのに…」

樹「…ここ、いてください」

北「ん、分かった。おやすみ」

樹「さっきも、そうやって言ったのに、いなかったです」

北「…ん、ごめんね？これでいい？」

樹「…ん」

北「早く寝よ、おやすみ。」

樹「おやすみなさい」


お願い聞いてあげたんだから、明日にはきっと治ってるよね




おわり
リクエストありがとうございました！

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