キミが残してくれたモノ (ページ18)

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車でスーパーへ行く前にチェーン店のラーメン屋に寄った。

Aちゃんはブレスレットのおまけが付いているお子さまラーメンセットを頼んで、嬉しいそうにそのブレスレットを腕に嵌めていた。

右手にはピンクと白のドット柄のシュシュ、左手にはピンクのブレスレット。

「キラキラしてて、Aちゃんに似合ってるね。」

「わたしもコレ、気に入った。」

小皿によそったラーメンを食べるAちゃんの長くて柔らかい髪を後ろに流してあげた。

「Aちゃん、このシュシュ使っていい？髪結んであげるよ。」

「うん、やって。」

後ろで一つにまとめてシュシュで結んであげたけれどかなりひどい出来で、Aちゃんが鏡を見たら泣くレベルかもしれない。

実樹ちゃんは編み込みや三つ編みなんかで可愛くしてあげてたなぁなんて思いだした。

・

あっという間に4日間が過ぎて、暫く休んでいた仕事も明日からまた始まろうとしている。

職場も俺が働きやすいようにと色々考えて組んでくれて、暫くは17時半には上がれるようにしてくれた。

もちろん今のAちゃんと離れるのは不安だらけだったりする。

未だに毎日おねしょは続いているし、夢にうなされ夜中に泣くことだって度々ある。

もう少し一緒に居てあげたいなと思うけれど、これ以上職場に甘える訳にもいかないのが現実で。

「Aちゃん。明日からパパお仕事だよ。Aちゃんも学校だね。行ける？」

「うん、行ける……。」

「お利口だね、Aちゃん。パパが帰ってくるまでみっくんママが来てていいよって言ってくれたよ。」

「うん……。」

「すぐにAちゃんのこと迎えにいくから、みっくんちでパパのこと待っててね。」

頭を撫でながら言えば、Aちゃんは不安気な顔をしながらも頷いてくれた。