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エースとデュースはリドルから許可をもらうと、ユウとグリムを呼びにオンボロ寮へ向かった。
その間、二人がユウを連れて戻ってくるまでリドルとAは談話室で待っていることに。
「アズールと契約するだなんて……。
あの子は本当にお人好しが過ぎるんじゃないかい?」
『それに関しては同意見さ。折角私が忠告してあげたというのに、全く困ったアリスだ』
「Aさんは、やけにあのオンボロ寮の二人を気に掛けますね」
『そりゃあ私のお気に入りだもの!』
「玩具扱いしてるだけでしょ」
リドルはそう吐き捨てる。Aはティーカップをクルクルと回しながら笑みを浮かべる。
『そうだね。あれほど愉快な玩具はない。
私が幼い頃なら、遊び尽くして壊してしまっていたかもしれないね』
そう言ったAの顔を見て、リドルは眉を顰める。
『……けど私もこの通り成長した!
壊さずモノを大切に扱う術を持った今、自分のお気に入りは手放すことなく愛でることにするよ』
「……それもそれで何といいますか」
「イカれてる」……その言葉は、帰ってきたエースとデュースによりかき消された。
『おかえり二人とも。……おや?ユウくんとグリムくんはどうしたんだい?』
「あー……それが……」
聞けば、ユウはジャックの誘いで部屋に空きがあるであろうサバナクローで世話になるとのことだった。
『獰猛な野生児たちがいるサバナクローにあんなか弱く可愛いアリスたちを放り込んだというのかい!?
あぁ可哀想に!今頃震えているだろう!私が迎えに行かねば!!』
「どんな心配してんだよ!?」
結局、リドルに引き留められAはサバナクローに乗り混まないようにソファに一晩括り付けられることになった。
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ただの通行人さん(プロフ) - 一気見しました!更新頑張ってください! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 7385924750 (このIDを非表示/違反報告)
ぎむれっと。(プロフ) - 一気に読んで来ちゃいました更新頑張ってください! (2021年3月1日 15時) (レス) id: 429885c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆 #アダマリLOVE(プロフ) - 続編おめです!!!これからも更新頑張ってください!! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 1d165f129a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年2月26日 19時