前寮長はイカれたウサギでした ２【ツイステ】

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「みんな、大丈夫？」


「あはは、かっこ悪いとこ見られちゃったねー」


「ジャック、だったな。助かった」






お礼を言えばジャックは目を逸らす。






「別に。お前らを助けたわけじゃねぇ。

……それよりアンタ、耳大丈夫なのかよ」






ジャックが先ほどから耳を垂らして労るようにさすっているAにそう問いかける。






『私の心配かい？』


「……ウサギの耳は第２の心臓だって聞いた事がある。

そんなとこもし怪我してたらヤベェだろうが」


『ウフフ、平気さ。君が助けに入ってくれたおかげで、ギリギリ傷はない。

君は心優しいアリスだ』


「だから別に助けたわけじゃ……」


『さーて！今日のところは寮へ帰るとしようか！』







ジャックの言葉を遮ってAは元気よく立ち上がる。


耳はまだ痛みがあるのか、垂れたままだった。






「んじゃ、ジャックくん。オレたち帰るけど、怪我には気を付けるんだよー」


「お前らに心配される筋合いねぇっつってんだろ。さっさと帰れ」


『そうだね。私のふわふわの毛並みも泥のせいで台無しだ！

それじゃあ、また会おうジャックくん！』







Aはそう言うと、ケイトたちと共に寮へと帰っていった。







「A、耳本当に大丈夫なわけ？」


『……』


「A？」


『え？あぁ、すまないねケイト。少し聞こえづらくて』


「やっぱり……ほら、帰る前に医務室行くよ。

ったく、レオナくんも酷いことするなぁ……」






ケイトとAはエースたちにバレないよう医務室へと向かった。

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