【あんスタ】貴方の愛を求めます６【朔間零】 (ページ21)

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『Trickstar』とあんずに挨拶をしながら、個々を褒め殺ししていく七種。

圧倒されて言葉がでないでいると、七種の目線がようやくAに向けられた。

「あぁ！貴方が衣更Aさんですね！

お話は聞いております！高校を卒業してすぐに、大手の芸能事務所『Rhythm Link』の音楽プロデューサーとして活躍しており、現在は夢ノ咲学院のプロデュース科の講師をしておられるとか！」

『よく知ってるね』

七種の饒舌な喋りに若干引き気味のA。その顔は少し引きつっている。

「もちろんですとも！今回は急な呼び出しに応じていただき誠にありがとうございます！

若くして優秀！それでいて、こんなにもお美しい方だったとは！

ぜひ、ゆっくりお茶でも飲みながら成功の秘訣をお聞かせ願いたいものです！

あぁ、いきなりお茶に誘うのは失礼でしたか？

貴方のようなお美しい方に恋人がいらっしゃらないはずがありませんし……」

『い、いや、そういう人はいないけど……』

「それはよかった！では心置きなく貴方を口説けるというわけですね！」

上手く口車に乗せられたような、英智に零と口の達者な者達と接してきたAの経験がここにきて違和感を感じていた。