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「そもそも、今回の企画ってどんな感じの内容なんですか？」
青葉がAの方を見ながらそう問いかけてくる。
『あれ？企画書とか読まなかった？』
「いちおう読んだんですけど、その企画書の内容と、個人的に凪砂くんと遣り取りしたりして得た情報が食い違ってるんですよね」
青葉の言葉にAは首をかしげる。
『あんずちゃんの企画書では……夏の『サマーライブ』のリベンジ！みたいな方向性だったと思うんだけど……』
「えぇ、企画書の題名にもそう書かれてましたね。
普段の企画に比べて前のめりというか、攻撃的ですよね」
『それだけ、この子にとっても『サマーライブ』は苦い思い出であり、大きな転機だったんだと思うよ』
ね？と言いながらあんずに向けて笑みを浮かべれば、あんずは力強く頷く。
「あれから俺たちも何度も対外試合をこなして、結果を出してきましたけど……
だから負け癖はついてないと思いますが、やはり『Eden』は最大の宿敵ですから。
『Adam』と戦って、俺たちの実力を確かめつつ『SS』に備えたい。
『SS』は年末なので、改善点や反省点が見つかったら今からならギリギリ軌道修正できますし」
「あはは。ホッケ〜、いつの間にか青い先輩に対して敬語になってる♪」
北斗が青葉と話していると、横から明星が茶化しにやってくる。
「いちおう先輩だしね。関われば関わるほど、敬うべき点が多々あると思い始めた。
なぜか生徒会長やうちの部長に対しては、敬語で話す気にはならんのだが。
敬うべき点よりも、軽蔑すべき点のほうが多いからだろうか？」
「真顔で酷い事を言いますね、この子は」
『まぁ、英智くんに関しては事実だしね』
「Aさんまで……」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年3月7日 1時
