【あんスタ】貴方の愛を求めます５【朔間零】 (ページ40)

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「A……あぁ、衣更A様のことですね」

「朔間さん、それ超良い案じゃん！

俺もそれには大賛成だよ～」

零の提案に、他の『UNDEAD』も異論はない様子。

「それなら問題ありませんよ。

このバカンスは名目上は強化合宿、海外ツアーの予行練習を兼ねていますので、引率の教師として同行してもらうつもりでした。

あんずさんも、女性一人では心細いでしょうし」

「ほう……その話は既にAにはしたのかや？」

「今頃、会長さま直々に帰宅途中のA様を連れ、食事がてら交渉している頃でしょう」

伏見がそう言うと、零はガタッと席を立とうとするが、察しがついた大神に引き留められる。

「おいコラ、どこ行こうとしてやがるっ」

「離せわんこ。Aが天祥院くんまたもに誑かされる前に我輩が食い止めなければならんのじゃ！」

「まだライブが終わってね～っつーの！！」

必死に零を抑え込む様子を見て小さく笑みを浮かべると、伏見は席を立ち丁寧に椅子を戻す。

「ではわたくしはこれで失礼いたします。

他にご要望がある際は、いつでもご連絡くださいまし」

そう言うと、伏見は自分の連絡先を『UNDEAD』に渡してあんずと共に帰って行った。

結局、その後の『UNDEAD』のライブは零の独断で早めに切り上げられた。