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「うがぁぁああああ！」
「ちょっと晃牙くん、うるさいんだけど〜？
あんまり喚かないでよね、女の子たちの黄色い声がかき消されちゃうでしょ？」
「うるせぇええんだよっ、殺すぞ！
何だって俺様たちは檻に閉込められてんだよっ、テメ〜ばっかり目立ってんじゃね〜ぞっ！？
ようやく本番だ、ライブができるっていうのによう！こっから出せ！
俺様は歌いて〜んだよっ、さんざん我慢させられてこの仕打ちかよ！ふざけんじゃねぇえええ！」
羽風の後ろを見れば、そこには檻の中に閉込められている大神と乙狩の姿。
予定にない演出にAはポカンと口を開けて唖然としている。
「羽風先輩。俺もちょっとどうかと思う、ほんとうに大神は歌うのを楽しみにしていたんだ。
檻の鉄格子が熱を帯びているため、触っていると火傷しかねんしな」
「あはは。『待て』ができないんだね〜、わんちゃんは。
良い子にしてなよ、あとでビーフジャーキーあげるから♪」
「くあぁっ、ぶっ殺すぞチャラ男！テメ〜も前から気にくわなかったんだよっ、こっから出せ！
出せっ、こん畜生が！
うがあぁあ！後悔させてやんよ、あの吸血鬼ヤロ〜と一緒に海の藻屑にしてやるからな！」
どうやら、零もAもいない間に、羽風が自分のやりたい放題にしてしまい、現在に至っているらしく、これにはAも呆れ顔で頭を抱えていた。
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年1月6日 13時
