【あんスタ】貴方の愛を求めます４【朔間零】 (ページ10)

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「学院祭」の準備がある程度終わり、残りの細かなところは明日の朝に仕上げるということになり今日は解散となった。

日もすっかり暮れ、力仕事ばかりだった為か、家路につくAと零の顔色には疲れが見える。

「いよいよ明日が本番じゃのう」

『明日が一番忙しくなるだろうし、今日は早めに寝ないとね』

「じゃから我輩と一緒に学院で寝泊まりしようと言うたのに。

おぬしは細身じゃし、我輩の棺桶なら２人でも余裕じゃよ？」

『ちゃんとベッドで寝たいの、私は』

そう言いながら大口を開けて欠伸をもらすA。

「くくく……♪」

『なに？人の顔見て笑わないでよ』

「いやなに、明日おぬしとまわれると思うと顔がにやけてしまってのう。

ようやく学生らしい青春ができるということに舞い上がっておるんじゃよ」

嬉しそうに言う零の横顔を見上げると、月光で顔が照らされた白い肌がほんのり桃色に色づいていることに気付いた。

Aはそれを見て、自分も少し気恥ずかしそうに笑みを浮かべた。

『相変わらず大袈裟な物言いだね。

でも、たまにはいいかもね』

「そうじゃろう？

明日は我輩が直々にエスコートできるんじゃ。日々樹くんとのデートよりも最高の一日にしてやるぞい♪」

『まだ根に持ってたのそれ？』