【あんスタ】貴方の愛を求めます４【朔間零】 (ページ33)

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「しかしまぁ落ちぶれたものだね、『Valkyrie』も。

夢ノ咲学院の帝王と謳われたのも今は昔、こんな墓穴のような暗がりに押し込められてしまって……

可哀想に♪」

英智の発言には所々棘があり、それが斎宮の神経を逆撫でさせるには十分なものだった。

「それを貴様が言うのかね。よりにもよって？」

「言わせてもらうよ、厚顔無礼だけれ。僕は夢ノ咲学院の生徒会長、すべてのアイドルを統括する立場だからね。

やる気のない『ユニット』には、お小言ぐらい述べる。

君もいつまでも拗ねてないで、ドリフェスに参加してくれないかな」

天祥院の話を聞いて案の定眉を顰める斎宮。

『Valkyrie』は昨年の抗争で敗北した後、ドリフェスには一切参加せずに今日までアイドルをしていた。

それに痺れを切らした天祥院が、こうして『Valkyrie』の活動場所であるライブハウスに赴き、直々に説教を垂れに来たということだった。

「そんな話をしにきたのかね？わざわざ、君が自ら？」

「ううん。もちろん僕にしかできない、他の誰にも聞かせたくない話をしにきたんだよ。

鬱陶しいお付きのものを振り切るために、Aを利用してまでね」

『なっ！？これはそういうことだったの！？』

まんまと英智に振り回され、Aは盛大な溜息と同時に英智に対する嫌悪感が募っていった。