【あんスタ】貴方の愛を求めます４【朔間零】 (ページ20)

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真緒がいなくなり、再び二人きりになるAと零。

『どうする？外戻る？

校舎内でも色んな出し物してるみたいだし、そっちに行っても＿＿＿＿』

「うむ、その前に……一緒に保健室に行くとしようかの？」

『え”っ……』

零にそう言われAは咄嗟に萌え袖状態の腕を背中に隠したが、零はさせまいとAの腕を掴み袖をまくり上げる。

「……やはりな。隠しても無駄じゃぞ」

『あはは……やっぱり？』

先ほど男に掴まれていた腕の手首を見れば、相当な力で掴まれていたのか、手形が痣のようになっており、血も止められていたのか不健康な色になってしまっている。

「早く冷してやらんとのう。跡が残るといかん」

『うん。ごめん、隠してて……』

「うんうん。変に強がらずに素直に謝れるようになったんじゃのう～

我輩、とっても嬉しいぞい」

『掘り下げるよねぇ、昔のことをいつまでも』

「戒めじゃ。Aにも、我輩にとってものう……。

もう二度と、おぬしの痛みに気付かぬようなことにはなりたくないんじゃよ」

怪我をしているAよりも苦しそうな顔でそう言うので、Aは「仕方ないな」と呟き、怪我をしていない手で零の手を引いた。

『ほら、早く連れてって。

手当てしたら校内の出し物見に行きたいし』

「お化け屋敷かえ？」

『それは絶対に行かない』