【あんスタ】貴方の愛を求めます３【朔間零】 (ページ47)

今日:3 hit、昨日:21 hit、合計:65,763 hit

１４７ページ47

学院祭の準備期間。

放課後では、どの『ユニット』も「学院祭」に向けての準備で忙しなく走り回っている中、Aは食堂のキッチンへやってきていた。

『こんにちは～』

キッチンに顔を出すと、そこでは『Knights』がお菓子作りに励んでいた。

最近行われていた、『お菓子づくりコンテスト』で凛月の作ったスイーツが最優秀賞を取り、以降、「ボランティア」としてデザートづくりの手伝いの依頼が来るらしい。

今日も、その「ボランティア」のため、『Knights』のメンバーが揃ってキッチンにいた。

「えーっと、どちら様でしょうか？

先生、ですよね？」

「あら、司ちゃん知らないの？

その方は大手芸能事務所「リズリン」から外部講師として来てる、現役の『音楽プロデューサー』さんなのよぉ」

「なんと！では、貴方が噂に聞く……」

「ちょっとぉ、かさくんになるくん～？無駄話してないでさっさと手伝ってくれる？

くまくんはさっきから梃子でも動かないし、ちょ～ウザいんですけどぉ！」

何かを見つけ、イライラしながらお菓子づくりをしている『Knights』の瀨名泉の方へ真っ直ぐ歩いて行くA。

立ち止ったかと思いきや、瀨名の足下で寝転がっている凛月を見つけて小さく溜息をもらし困ったような笑みを浮かべた。

『りっちゃん、こんなところで寝てたら危ないよ～？』

「ん～……あれ？わぁ～お姉ちゃんだぁ～……♪」

「「お姉ちゃん！？」」