【あんスタ】貴方の愛を求めます３【朔間零】 (ページ34)

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『ここ……もしかして、昔、零ちゃんが言ってた、地下書庫……？』

階段をゆっくり降りていくと、膨大な資料や本が置かれている本棚が大量に陳列されていて、Aは３６０度周りながら見渡した。

『所々、埃は被ってるみたいだけど、誰かが管理でもしてるのか、手入れがされてるみたい……。

ん？』

周りを見渡していると、階段の下に小部屋の扉のようなものを見つけた。

そこから何かが漏れ出すように煙が出ていた。

『か、火事！？こんな地下で火事なんて起きたらひとたまりも無いっ……！』

急いで火消しをするべきだと慌てて扉を開けた瞬間、まぶしい光に包まれAは目を眩ませ、足がもつれて後ろに尻餅をついてしまう。

『な、何なの……？』

「時間ピッタリ。さすがは社会人、といったところかナ？」

まだ光によってクラクラしている目を薄らとあけてみると、人の足が目に入る。

その人物の顔を見ようとゆっくり顔をあげると、その人物はAを見下すようにして睨み付けていた。

Aはその人物をよく知っていた。

去年、生徒会に討伐された、「五奇人」の末子＿＿＿＿＿＿逆先夏目だった。