【あんスタ】貴方の愛を求めます３【朔間零】 (ページ33)

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指定の時間よりも少し早めに資料室に到着したA。

嫌な予感は拭われることはなく、扉の前で立ち止る。

『いやいや、どうせ学生のイタズラにすぎないだろうし、さすがに外部の講師にイジメとかしないよね……？

学生相手にビビってちゃ、音楽プロデューサーの名が廃る……！ここは意を決して＿＿＿＿』

呼吸を整え、資料室の扉をガラッと開け、胸を張って堂々と中へ入って行った。

しかし、そこには誰もいない。物音ひとつせず、人の気配すら感じられなかった。

『やっぱり……ただの嫌がらせ？

生徒会に逆らったことで、生徒会を支持してた子たちがついに嫌がらせに……？

それともまた英智くんの仕業？』

そんなことを呟きながら、念のため資料室の中を一周していく。

すると、奥の棚の前の床に、明らかに誰かが描いたであろう五芒星のマークがあった。

『うわ……明らかに「ここに立て」と言わんばかりに……

全く…私に嫌がらせするくらいで、こんな手の込んだことしなくても……』

溜息をつきながら、手紙の主の考えに乗ってあげようと、マークの上に立った。

すると、床が突然下がっていき、エレベーターのようにゆっくりと地下へと誘導されていく。

『な、なにっ！？』

突然床が動いたことと、地下に降りたことで目の前に広がる光景に驚きを隠せないA。

床が下がりきり完全に停止すると、Aは恐る恐るその場所へ足を踏み入れた。