【あんスタ】貴方の愛を求めます３【朔間零】 (ページ21)

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「あぁ、くたびれた。もう二度とやんないからね、汗を流すのは俺のキャラじゃないし～？」

「うむ。薫くんも、よく最後まで付き合ってくれたのう。

おぬしがいてこそ、我輩の計略は十全に機能したのじゃ♪」

「いやいや、あんたのためじゃないから。

集まってくれた観客の女の子たちにアピールする時間は、長いほうがいいっしょ♪

俺たちのライブの余韻が残ってるうちに、かわいい女の子たちを口説きに……いや、ファンとの交流をしてきてもいいかな？

でもなぁ、結局負けちゃったし、かっこ悪いところ見せちゃったからなぁ、ナンパもしにくいな～？

……あ！Aさんなら負けちゃった俺を年上の包容力で慰めてくれたりして！」

羽風がそう言ってAを探し始めたところで、零はすかさず羽風の背中を押してAとは真逆の方にはけさせようと促す。

「年上に慰めてほしいなら我輩がいくらでも付き合ってやるぞい？」

「男はお呼びじゃありませ～ん」

「さぁ、敗残者ほどみっともないものはない。早めに舞台から退散しようぞ。

老兵は死なず、ただ去るのみ。アドニスくん、わんこを無理やり引きずって舞台から降ろしてくれるかのう？」

「心得た。腕力に物言わせるのは、得意だ」

そう言って乙狩は暴れ足りないと騒いでいる大神を引きずって舞台から降りていく。

「楽しませてもらうぞ、各々方♪

それでは、失敬。諸君らの、健闘を祈っておるよ」

零の言葉を最後に、『UNDEAD』は舞台上から姿を消したのだった。