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その頃、『Trickstar』は衣装に着替え、対戦相手をステージ脇で待っていた。
「よぉし、お着替え完了っ☆
転校生も準備はOK〜?」
「うんっ」
あんずはなぜか『Trickstar』のユニット専用衣装を着てその場に立っていた。
「おぉ、『ユニット』専用衣装も似合ってるじゃん!」
「うん。A先輩も手伝ってくれて、なんとか間に合ったんだ」
「あの人、生徒会のプロデューサーにされて、しかも『DDD』の運営までやらされてたから、時間なんてなかったはずなのに。
夜遅くまで残って、あんずが作った衣装とかちょっとずつ進めててくれてたんだよね。
サリ〜のお姉さんなだけあって、あの人も魔法使いみたいに何でもできて、すごいよね!」
明星の言葉にあんずも「うんうん」と強く頷く。
「よし、あとは覆面をつけて……っと♪これで転校生は、正体不明の『謎のアイドルX』に生まれ変わった!
誰にも正体を見破られないように、なるべく声とかはださないでね。
どうにか時間稼ぎをしてる間に、他のみんなが……ホッケ〜たちが戻って来てくれるかもしれないし。
な〜んて、希望的観測かな。
勝ち残れるかどうかは、神のみぞ知る。最善を尽くそう、えいえいおうっ☆」
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作者名:もぶピ | 作成日時:2022年9月14日 1時