【あんスタ】貴方の愛を求めます【朔間零】 (ページ40)

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「あぁん？誰だテメェ？見かけねえ顔だな。

こんな教師いたかぁ？」

「だれだれ？新しい先生？」

「若くて美人！思春期の男子高校生には刺激的な存在だね！」

後ろにいる葵兄弟も興味津々に近づいてくる。

『えーっと……朔間零います？』

「A～～～！待っておったぞい♪」

零がそう言って飛びついてこようとするので、Aは華麗にそれを躱す。

『アイドルがそういうことするんじゃありません』

「うう……社会人になってからAがさらに厳しくなっとる……

おのれ社会め、あの頃の我輩に激甘なAを返しておくれ……」

泣き真似をしている零にAは呆れながら零の頭にお弁当を乗せる。

『はい、お弁当。全く、どうせ学校で会うことになるからって朝取りに来なかったでしょ』

「そうすれば一緒に食べられるじゃろう？１年前のあの頃のように」

『私、零ちゃんの頼まれ事と併用して仕事してるから忙しいって言ったよね？』

「「零ちゃん！？」」

仲睦まじく話をしている二人を見て蚊帳の外にいた大神と葵兄弟が二人の間に割り込んできた。

「ちょっとちょっと朔間先輩～？

この綺麗な人とどういう関係なんです！？」

「まさか朔間先輩の彼女さん……？

随分親しげに呼び合うんですね」

「おい吸血鬼ヤロ～！どういうことか説明しやがれ！！

誰なんだよ、この女は！？」

零は妖艶な笑みを浮かべると、Aの肩をそっと抱き寄せた。

「我輩の……妻になる者じゃよ」

零の衝撃発言に、軽音部室に叫び声が響いた。