指定暴力団は１つじゃない【ツイステ】

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決闘が始まって数秒。





「賭けは俺の勝ちだな」

「僕もー」

「だから賭けになってないんだって。……まぁ、予想通りの展開だよね」





エースとデュースを見れば、リドルの魔法封じの首輪をかけられていた。

魔法でしかい攻撃ができない勝負で、魔法を封じられることは、ほぼ敗北を意味していた。





『まぁ待ちなよ。まだ決闘は完全には終わってない』





そう言いながらAはその様子を見ていた。





「フン。５秒もかからなかったね。

その程度の実力で、よくボクに挑もうと思ったものだ。恥ずかしくないの？


やっぱりルールを破る奴は、なにをやってもダメ。お母様の言うとおりだ」


「くっ……。たしかに、ルールは守るべきだ。でも、無茶苦茶なルールを押しつけるのはただの横暴だ！」


「ハァ？ルールを破れば罰がある。そして、この寮ではボクがルールだ。

だから、ボクが決めたことに従えない奴は、首をはねられたって文句は言えないんだよ！」


「ルールだからってなにをしてもいいわけじゃない！」


「罰則もないルールなんか、誰も従わない！

そんな簡単なこともわからないなんて、キミは一体どんな教育を受けてきたの？

どうせ大した魔法も使えない親から生まれて、この学園に入るまでろくな教育を受けられなかったんだろう。実に不憫だ」


「……テメッ……」


「ふざっっっっっっけんなよ！！！！！！！」






エースがそう叫んだ瞬間、リドルはエースによって頬を殴られ軽く吹き飛んでいた。

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