指定暴力団は１つじゃない【ツイステ】

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「お前だったのか！オレらのこと勝手に新聞に載せた奴は！！」


『あぁもしかしてシャンデリア事件のこと？あれは良かったよ〜

入学２日目にしてあんな大事件を引き起こすなんて、中々無いことだよ。


お陰様で新聞の購読者が一気に増えて、感謝しているよ』






Aが笑顔でそう言えば、エースたちは悔しそうに歯を食いしばる。





「こっちはその新聞のせいで、学園中の笑いものなんだけど！？」


『よかったじゃないか。君たちはこれで一躍有名人だ』


「あんな目立ち方で有名になっても嬉かねーんだよっ！」






Aは飄々とした態度でエースの言葉をヒラリとかわす。






「まぁまぁお前達。済んでしまったことをいつまでも言い続けでも仕方が無いだろ。


それより、折角人手が増えたんだから、マロンタルト作りの続きをしようじゃないか」


『え？』






トレイはAの肩に手を置いてにっこりと笑みを浮かべてくる。





「タルトの写真が撮りたいんだったな？だったら、手伝ってくれるよな？」


「そうだよ。手伝っていけよな！」


「勝手にオレ様たちを新聞に載せた罰なんだゾ」






逃げられない雰囲気にAはお手上げと言いたげに両手をあげて降参のポーズをした。






『わかったよ。手伝わせてもらいます』


「そうこなくちゃな。こき使ってやるからしっかり働けよ、A？」


『先輩の仰せの通りに』

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