検索窓
今日:12 hit、昨日:26 hit、合計:48,185 hit

翔吾くんと本屋さん ページ3

翔吾side


A「おまたせー!折角のお休みにごめんね?」


翔吾「こちらこそ、Aさんオフ少ないのに…
いっちゃんは仕事ですか?」


A「樹くんは午後からオフみたいだよー!」


翔吾「じゃあ早めに解散します?」


A「全然大丈夫!いつも一緒に居るもん、たまには
お互い息抜きしなきゃね」


そう微笑むAさん。

ずっと約束していた本屋のカフェデートの日。



誰にも言ってないが、出会った時から俺はAさんの事を
ずっと想っている。

他のメンバー何人かもAさんを想っているが、
出会った時からAさんはいっちゃんにしか目がない。


いっちゃんに恋をしているAさんが可愛く見えたのかもしれない。

今は幸せそうなAさんを見るだけで幸せになるから
いっちゃんから奪おうとかそんな気は更々ない


A「ずっと楽しみにしてたんだよねー!
翔吾くんとの本屋さんデート!」

翔吾「俺も楽しみにしてました!」


A「夜は、美味しい鍋のお店見つけたから行かない?」


翔吾「…夜ご飯も一緒にいいんですか?」


A「え!食べようよー!予定ある?」


翔吾「…無いです!行きましょ!」


A「良かった!翔吾くんが好きそうなお店なの!」



……Aさんは本当に罪深い可愛い女の子だ……



翔吾「この本オススメですよ」


A「どんなお話?」


翔吾「……片想いの話です。
この主人公はある女の子に恋をしてからずっと
息の根が止まるまで片想いし続ける、
その生き方のお話です」


A「………これにする!」


Aさんはその本を手に取り、コーヒーを注文し
本を読み始めた。

俺は、その本のサイドストーリー、
その女の子側の話の本を読む事にした。
Aさんと同じコーヒーを注文した。


A「……………………ぐすっ」


翔吾「…………?Aさん?」


A「…………辛すぎたこのお話」


そう言って涙を流すAさん。


ああ、この人のこういう所も好きなんだ。
純粋に人を想える所。


翔吾「Aさん、俺思うんです。
確かに生涯片想いは辛い。でもその主人公は
相手が幸せであれば、自分も幸せ。
そう思っていたと思います。
だから、ハッピーエンドだと思ってます」

A「……そうなのかなあ…」


まだ悲しげな顔をするAさんは静かにコーヒーを飲んだ

翔吾くんと本屋さん2→←たっくんの想い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
501人がお気に入り
設定タグ:therampage , 藤原樹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

matsuhi1214(プロフ) - 続き 楽しみにしています! (2月5日 2時) (レス) @page38 id: ee9dc12a63 (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - Niki(にき)さん» コメントありがとうございます!デート編のお相手ご希望等ございましたら教えて頂きたいです! (2023年3月27日 15時) (レス) id: 7f2f01d438 (このIDを非表示/違反報告)
Niki(にき) - 楽しく読ませていただきました!ぜひ、他のデート編なども見たいです! (2023年3月27日 6時) (レス) @page25 id: 05dfffacb6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:s | 作成日時:2023年1月27日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。