彦星は大ちゃん ym ページ19
七夕の日に晴れたのっていつだっけ？
そう思うくらい久しく晴れていない7月7日
あいにく俺と大ちゃんの天の川も運がなく
大ちゃんはロケ
俺はドラマの撮影
見事に仕事かぶりの現場違い
ため息をつき空を見上げる
せめて晴れていたらなぁ、と
どんよりとした曇り空
どうか雨だけは降りませんように…
『では今日はここまでにします、足元悪いので気をつけてお帰りくださいお疲れ様でした』
そう願ったのも虚しく結構雨も降ってきて
さらに憂鬱になる俺の心
織姫も彦星もこれじゃあ泣いてるだろ
つか2人の涙なんじゃね？って思うくらいの大雨
このあとは何もないけど大ちゃんはどうだろうか
スケジュールにはロケとしか書いてなかったし
この雨だ
地方に出ていたら帰ってくるのは日付けが変わった頃かもしれない
「はぁ…」
もう何度目かわからない溜息をつきマネの車に乗り込む
なにか七夕だ
なにが夏のクリスマスだ
精いっぱいの悪態をついて携帯を開くと
「え？」
大ちゃんからのメールが1件
"仕事終わったら赤い電波塔な"
赤い電波塔？あー、東京タワーか
なぞなぞのつもりなのかな？
スタンプをひとつ返し近くでおろしてもらうようマネージャーに声をかける
雨が降ってなければ七夕に東京タワーとか
大ちゃんのくせにやるじゃんと思えたのに
はぁー、とため息をつくと開けられる車の扉
「え、大ちゃん…」
「よ、お疲れい！ほら早く行くぞ！」
「え、ちょ、」
強引に腕を引かれてどんどん展望台へと向かっていく
いつチケットを買ったかとか
なんでそんなに急いでるのとか
そんなの言えない雰囲気で
「大ちゃん？」
もう一度名前を呼ぶと優しく微笑んで
「七夕だからさ、俺からプレゼント」
そうして開くエレベーター
「え、うそ…」
そこに広がるのは星を彩ったイルミネーション
「どーよ？」
「すごい…へへ、綺麗だね大ちゃん…」
「ほらこっちも来てみ？」
大ちゃんに連れてこられたのは天の川を彩ってる場所で
「涼介がこっちで、俺がこっち…ほら会えただろ？」
「うん、会えたね」
「だからきっと織姫さんと彦星さんも会えてっから安心しろ」
そう言われ頭をぐしゃぐしゃされる
ふふ、雨の七夕も悪くないね
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いわし - 完結おめでとうございます！この「大好きだってば」が連載されている間は、毎日ワクワクして更新されているといつもキュンキュンしてました！終わってしまうのは寂しいですが、新しい作品を楽しみにしています！！本当に今までありがとうございました！！ (2018年8月7日 15時) (
レス) id: ae19949072 (このIDを非表示/違反報告)
侑葉(プロフ) - 完結おめでとうございます。終始めっちゃきゅんきゅんしました 笑笑 完結なんて寂しいです (2018年8月7日 7時) (レス) id: e04bce508f (このIDを非表示/違反報告)
天ぷら(プロフ) - この作品を読んでるとふわ〜と幸せな気持ちになります！これからも更新頑張ってください！ (2018年7月25日 21時) (レス) id: 0ee6887196 (このIDを非表示/違反報告)
うー - すごくほのぼの甘々していて､毎日癒されます｡これからもお身体に気をつけて頑張って下さい! (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 72efd30a70 (このIDを非表示/違反報告)
ありやまは世界の幸せを造ってる - ヤバい、、、好きなヤツだ、、、もぅどっちのカップルもがんばれ！更新楽しみに待ってます！ (2018年7月7日 21時) (レス) id: 6367b68cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くじら
| 作成日時：2018年7月5日 20時
