【文スト】君とは? (ページ42)

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兄弟の正体ページ42

Aは気絶し、虎は樋口の方に向く。

芥川「何をしている！」

芥川は樋口襲おうとしている虎を切り裂く。

芥川「チッ、生捕りの筈が。」

しかし、其れは幻像だった。
谷崎の異能【細雪】のように消える。

芥川「何！？」

本人は勇貴が能力で探偵社に転送したのだから。

芥川は後ろに人の気配を察知し、振り向く。

そこには、勇貴の兄、うずまきのバイト店員の勇也が立っていた。

勇也「やあ、龍之介くん。
3年ぶりやなあ。」

芥川「何故、貴方が此処に！？」

勇也「んなコトより後ろ。」

勇也が袋小路の後ろを指差す。

虎が襲いかかり、芥川も応戦しようと羅生門の刃を伸ばす。

が…、

太宰「はぁーい、そこまで。」

のんびりとした声で太宰が虎と芥川の間に立って、異能に触れる。
太宰の異能無効化により、
虎は敦に、羅生門は元の外套に戻る。

勇也「其処の蜂蜜色のお嬢はんは、初めましてやなあ。
其処におるAと勇貴の兄の藤原勇也どす。」

いつの間にか、樋口の目の前に勇也がいた。

樋口は自分より34㎝も高い男が目の前に立っていて驚いた。

樋口(待って、あの目の紅い少年は森勇貴じゃないの！？)

勇也「あのさ、お嬢はん。自分のジャケットのポケットを見てみな。」

勇也は笑いながら、樋口のポケットを指す。

樋口はポケットを急いで探り、アル物を取り出す。

盗聴器だった。

勇也「……………………修。」

勇也はジト目で見る。

太宰「いやぁ、美人さんの行動が気になっちゃう性格でw。」

樋口「では、最初から私の計画を見抜いて！」

太宰「こらこら、起きなさい。敦くん。
私、二人も背負うなんてやだよ。」
勇也「あ、Aは俺が運ぶからな。」

樋口「な！。
生きて帰れると思うな！

我々はこの街の暗部、((「「「知ってるよ。」」」

芥川「そう、そのことは誰よりも知っている筈です。

元ポートマフィアの
太宰さん、勇也さん、勇貴。」

勇也「ところで、龍之介くん。
此処に来るまでに、裏社会の闇市場に僕らはともかく、なんで敦くんに70億もの大金がかけられてるんやい？それも生け捕りで。」

太宰「それは豪勢な話だね。裏社会を牛耳ってもあまりある額だ。」

芥川「さぁ、それよりも僕は死んだ筈の貴方達の正体が
あの関西最大勢異能組織“桜組”の幹部であったことに驚きました。」

太宰「あの“桜組”の！？」