【文スト】君とは? (ページ35)

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初仕事8 ページ35

勇貴は敦に手を差し伸べ、敦も転送しようとするがしかし、

芥川はAの肩を抱き寄せて、敦と勇貴の間の地面を異能で抉った。

「僕の黒獣は悪食。あらゆるモノを喰らう。
威嚇のためにわざと外した。抵抗したら、次は足を喰らう。」

敦は無理だ、勝ち目がないと思い込んでしまった。

だが、勇貴は余裕の表情を見せている。こうゆう攻撃は慣れているぞ、と。

敦「無理だ！勝ち目がない！」
勇貴「ンなもん、やってみなきゃわかんねぇよ！」

勇貴は何処からか、自身の身長より遥かに大きい大鎌を構えて芥川に真正面から突っ込む。
芥川は其れを防ごうとするが、

勇貴は目の前には居なかった。

背後から亜空間が開き、芥川に巨大な鎌がギロチン台の様に降ろされる。

しかし、そばにいたAが刀で大鎌を受け止める。

勇貴「クソッ！」

敦は芥川の方に向かって走る。

芥川「玉砕か。つまらぬ。」

敦に黒獣を放つ。
敦はそれを芥川の横に滑り込んで回避する。

A(正直、人虎の方が龍之介より接近戦が向いてるな。)

樋口が落とした銃を拾い、芥川のガラ空きの背中に全ての弾丸を乱射する。

が、

芥川「言っただろう。僕の黒獣は悪食。あらゆるモノを喰らう。

例え、其れが空間(・・)だとしてもだ。」

Aがその時、勇貴に刀で斬り込む。
其れを勇貴が巨大な鎌で受け止める。

勇貴も無表情になり、命を刈り取る死神を思わせる雰囲気を纏っていた。

芥川「そして、僕は約束を守る。」

黒獣が敦の片足を食い千切った。

勇貴「敦！」