＊ ページ18
K
.
律「…母さん死んだ時も、泣いてすらなかったやん？」
「…ぁぁ、ぅん。」
律「あれも嘘やねん。…あん時も…部屋で毎日泣いとった。1人で、夜。」
「…っ……」
律「多分、今でも時々…。ほんまはめっちゃ泣き虫やねん…笑」
全然大丈夫
俺がやるしかないから
何度となく聞いたあの言葉は
廉が、廉自身に言い聞かせてたんだ
律「……もっとさ、」
律「…もっと、兄ちゃんのまんまでええのに。」
……。
律「俺…もうすぐ中学やで…。そろそろ、分けてくれてもええやん。色々。」
「……律、」
律「…母さんの代わりなんか、せんでええ。」
.
律「……俺は…兄ちゃんがええねん。」
.
.
神「……そぅ、だな。」
「……？」
神「……そうだよな。うん、」
「…何が、」
神「……廉は、廉じゃん。」
「は…、」
何それ
神「だから、廉は廉。俺は俺。お前はお前。誰かの代わりとか、そんなの無理なんだよ。真似はできても、その人になるとかは絶対無理。」
「……どゆ、こと。」
神「…おばちゃんは、おばちゃんてこと。俺らがおばちゃんの代わりんなって、こいつを抱きしめたとこで…そんなの全然意味ないんだよ。」
「…それ、は…」
分かってるよ
だから虚しいんじゃん
神「でも……、おばちゃんも、俺らにはなれねぇじゃん。」
「……は？」
律「……、」
.
.
神「俺らしかいねぇんだよ……今、こいつのそばにいてやれんのは。」
……っっ、！
神「…どんだけ触りたいと思ってても、抱きしめたいと思ってても、おばちゃんにはもうそれはできねぇ。
でも……俺らは違う。」
神「俺らは……、廉に触れる。話せる。そばに…いられる。」
律「…ジン、くん……」
神「…おばちゃんには勝てねぇけど…俺らには、俺らしかできねぇことがあんじゃん。
ダチとして、弟として…こいつにしてやれることを、ちゃんとすればいいんだよ。」
「……っ、」
神「そんで廉も…廉が出来ることを、すればいい。
…それで十分じゃねーの？」
.
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ほるる(プロフ) - ぱんこさん» メッセージありがとうございます。わざわざ言葉で伝えて下さり、本当にありがたいです。私の作品には勿体ない感想ですが、そんな風に評価していただけることほど励みになるものはありません。他の作品も、どうぞよろしくお願いします。 (2022年9月25日 9時) (
レス) id: 2dd70d349b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ - 素敵な作品をありがとうございます。ほるるさんの作品見始めたら止まらなくなり、気づけば涙流し、全て拝見し終えた今は、1本映画を見終えた気持ちです。とにかく素晴らしかったです。また他作品も拝見させて頂きます！ (2022年9月25日 7時) (レス) @page23 id: 61e0faa35c (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちなつさん» わぁ泣その感想に私は泣いております…。ありがとうございます！今後も頑張りますので、また読みに来てください！ (2022年2月13日 10時) (レス) id: a70e270c28 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。気づいたら涙が出ていて最後の律くんの発表では大号泣でした。また次の新しい作品も楽しみにしています！ (2022年2月13日 9時) (レス) @page24 id: 88ab50cfbf (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - □ てすと期間 □さん» ありがとうございます。場面の様子が伝わっているのであれば、私もとても嬉しいです。まだまだですが、これからも頑張りますので、次回作もどうぞよろしくお願いします！ (2022年2月12日 12時) (レス) id: 98fd67c86b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2022年1月23日 23時
