＊ ページ3
J
「ん、これ掛けとけ。」
仮眠室に置いてあるブランケットを持って来て
俺と岸が仕事をしてた机の横に座ってる廉に手渡す
患者をこんな時間に部屋から出すなんて
バレたら先生に怒られる気がするけど
黙って俺からブランケットを受け取った廉の表情は
やっぱりどこかいつもと様子が違って
今だけ、特別に
そんな思いを自然と抱いてしまう
廉「…ごめん、邪魔して…」
岸「だから、邪魔じゃねーって言ったろ？」
「うん、海人じゃねんだし。」
岸「ふっ笑 え、それ海人は邪魔ってこと？」
「あいつうるせーから。」
岸「患者に対する言い方じゃねー笑」
「関係ない。うるせーもんはうるせー。」
岸「ま、そうだな。その辺廉は大人しいから。」
廉「…そう？」
岸「うん、むしろあいつらと一緒にいてよくその感じを失わなずにいられるよな笑」
廉「あいつらがおかしいだけやろ…」
岸「その通りですね笑」
「異常だ、異常。」
岸「もー、悪口になってるから笑」
事実だわ
でも、そんな会話をしてると
廉の顔にもやっと笑顔が見えてきて
内心少しホッとすると同時に
廉にとって、紫耀と海人の存在が
それだけ支えになってることを実感する
その後も、適度に会話をしつつ
俺たちの仕事を静かに見てた廉
でも、やっぱりナースステーションのカウンターチェアーに長時間座ってるのは
こいつにとってはかなり体力を使うものだから
そろそろベッドに戻った方がいい…よな…
と、声をかけようとしたとき
岸「廉、そろそろ部屋戻るか？」
岸が廉に向けてそう言った
何こいつ、テレパシー？
嫌なんですけど、なんか
廉「あ、うん。」
岸の言葉に、素直に頷いた廉
よかった、ちょっと元気になったかな
椅子から立ち上がった廉は
廉「ありがと。」
そう言って微笑んだ
病室に向けて、3人で歩く
岸「夜の病院て、怖いよな。」
廉「え？」
岸「やっぱ、ホラーの代表じゃね？」
何を言い出すかと思えば…
「職場の人間が何言ってんだよ。」
岸「えー、だって俺ホラー無理なんだもん。」
廉「そうなん。」
岸「うん、特に夜の病院とか…」
廉「…ふっ笑 あかんやろ、それ。」
岸「そうなのよ。だから夜勤の回診嫌なんだよねー。」
「慣れろよいい加減。」
岸「無理無理！」
そんなんで毎回怖がってたら仕事になんねーだろ
てか…
「待て、じゃあ夜勤被ってるとき俺に回診行かせるのってそれが理由？」
岸「うん、バレた？笑」
うーわ…
「最低。」
聞かなかったらよかった
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ほるる(プロフ) - 由夏さん» ありがとうございます。そうですね、また機会があれば、そんな未来も考えてみます。 (2021年7月16日 3時) (
レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
由夏 - 今は苦しくてもいつかは３人ともハッピーエンドにしてください｡ (2021年7月15日 23時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ねおん。さん» お忙しい中読んでくださり、コメントまでありがとうございます。いつも勿体ないくらい褒めていただけて、1人で赤面しています。まだまだですが、私も色々表現方法を考えながら描いていきたいと思ってますので、引き続きよろしくお願いします。 (2020年11月24日 19時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 音さん» コメントありがとうございます。そう感じていただけて嬉しいです。メディアで見る彼らのやりとりは本当にほっこりしますよね。泣いてくださるほど物語に入り込んでいただけたこと、本当に感謝しています。それを知って今私が泣きそうです笑 (2020年11月24日 19時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ねおん。(プロフ) - 完結おめでとうございます。この所プライベートがバタバタと忙しくなかなか占ツクにやってくる事が出来ず、やっと今日最後まで拝読させて頂きました。毎度書いている気もしますが、やっぱりほるる様の表現や書き方にとても憧れます。今回もとても面白かったです。 (2020年11月24日 19時) (レス) id: 8a6fbf79cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年10月18日 19時
