罠 ページ38
「詳細を…………」
可能性のひとつとして常に視野には入れていたが、実際にパッタイになっていたと知ると、それなりに声が震える
「それが、まだ判らないんだよ！俺もギリまで粘ったんだけど、現場検証辺りで追い出されて………」
それは、まあ、当然だろうな
現場も それはさぞかし面倒だっただろう
しかし、水城さんより前に手塚が教えに来ると言うことは………
「現場はキウンクエ蔵前の301号室です」
それまで気配を消していたどーやんが、ぼそりと口を開いた
やっぱりあのマンションなんだな
「ここに居れば水城さんが情報持ってきてくれるでしょ！？だから俺、今日はここから動かないから！」
「……………………………………。」
とんでもなく面倒な事態になった
目を合わせたどーやんは、諦めたように首を振った
、
、
バタン！
「神谷！！！」
手塚が来てから約2時間
ようやく水城さんが来た
「もういい年なんだから落ち着いてくださいよ」
「ばかッ！そんな場合じゃねえんだよ！」
このアホなやり取りは２回目だ
俺は一体何をしているんだ
ビビりまくっている水城さんは、手塚とどーやんに気づくとまた悲鳴をあげ、なかなか本題に入らない
「怖いんだよ〰️！またあのマンションなんだって！あのマンション絶ッ対のろ……」
「いい加減にしないと次の獲物にしますよ」
「早く判ったことについて話してください！」
「ヒイィィィイ！わっかったってェ！」
途中、恐いだの、ギャーだのヒイィだの悲鳴が入りはしたものの、なんとか詳細は聞き取れた
本日17時頃
場所はキウンクエ蔵前301号室
いつもより多少早くに帰宅した尾野幹葉が、自室の扉を開けると
何かが飛ぶ音とともに"ブッルでーーす！"の声が
尾野も混乱しており、この辺りからは定かではないが、
"この扉を開けちゃった貴方、貴方のせいで俺は死にます。…………人殺し！"
"貴方もこれで俺たちの仲間ですね"
と言うような捨て台詞を吐いて窓のほうに向かおうとしたところ
途中で倒れて絶命した
たまたまどーやんに会いに来た黒島沙和が、自室の扉辺りで腰を抜かしている尾野を発見して警察に通報したと
死因は青酸ナトリウムによる毒殺
胸元にはダーツの矢が刺さっていて、それに青酸ナトリウムが塗られていた
部屋に残る指紋は家主の尾野、被害者の内山、先日部屋に招き入れられたと言う手塚とどーやん
あと、なぜか
…………A、だと？
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はむ(プロフ) - 涼嶺さん» うれしいコメントありがとうございます！ラストスパート頑張りますね！お話も終盤で暗めですが、後もう少し付き合ってもらえるとうれしいです(^^) (2019年10月20日 1時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
涼嶺(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます！これからも頑張ってください！ (2019年10月20日 0時) (レス) id: 9bbe7fe112 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！ (2019年10月11日 7時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 後戻りができないの話、誤字がありました。「それはだけは」ではなく、「それだけは」です。 (2019年10月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！助かります！ (2019年10月3日 17時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年9月16日 0時
