決意 ページ26
何故かAが恋しくて堪らない
これは、近くに居れば誰でもよかったのか、相手がAだったからか、全く分からないけれど
「少しだけ、付き合って…………」
ベッドの縁に座らせて後ろから彼女を抱きしめた
耳をくすぐるAの柔らかい髪
甘く誘うようなAの香り
彼女の柔らかい体温をもっと感じたくなって、首もとに顔を押し付けた
「神谷さん、あんまり無理しないで…………」
彼女の手が俺の腕に触れる
「無理をするのはAだろ」
「私よりも…………」
そう言ってAは黙ってしまった
黙って、そのまま素直に抱きしめられている
俺の腕に触れる彼女の手の温もりが、ひどく愛しくて目を閉じた
聞きたいことも、知りたいことも、きっと彼女にはあるんだろう
でも、俺が言うまで、無理に聞き出そうとしない
逆に話せば親身に聞いてくれる
Aはそういう女性だ
それは、スイッチの入切は関係なく
こんな適度な距離感に俺は甘えているのかもしれない
「手を弛めた後悔が残ってるから、今度は悔いなく過ごしたい」
腕に触れていた手に力がこもる
「全て済むまでと思ってるから」
ぎゅっと腕が抱きしめられた
かわいいな……A………
彼女が俺を心配しているのが、腕を通してひしひしと感じる
「あなたが不安になるようなことはしないから」
「…………うん」
事件の解決と、彼女を護ること
これが俺のすべき全てのことだ
まずは出来ることからと思えば、カナミさんから情報を得ることだろう
内山の確保が、事件解決の局面となる
腕の中の優しい熱を守るために、俺はきつくAを抱きしめた
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はむ(プロフ) - 涼嶺さん» うれしいコメントありがとうございます！ラストスパート頑張りますね！お話も終盤で暗めですが、後もう少し付き合ってもらえるとうれしいです(^^) (2019年10月20日 1時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
涼嶺(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます！これからも頑張ってください！ (2019年10月20日 0時) (レス) id: 9bbe7fe112 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！ (2019年10月11日 7時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 後戻りができないの話、誤字がありました。「それはだけは」ではなく、「それだけは」です。 (2019年10月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！助かります！ (2019年10月3日 17時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年9月16日 0時
