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「Aちゃんは男と2人で飲んで、雨に濡れて下着透けたまま外にいて、男んち行って服借りて俺んとこに来たんだ？」
「ごめんなさい……。」
「本当に傘借りに行っただけ？」
「え……そうだよ？」
「本当は、そいつの家で会ってたんじゃないの？」
「会ってないよっ、お店で飲んでただけだよ！」
「そいつ、Aちゃんの透けた下着見て、盛ったりしたんじゃねえの？」
「そ、そんなことしないよ！信じて！」
宏くんに疑われてどうしていいかわからないし、玄関でこんな姿でいるなんて恥ずかしくて耐えられない。
「宏くんっ、お願い……服着たい……」
「無理。濡れてるなら、下も脱いじゃえば？」
「そんなの、やだ……」
「だって、そんなんじゃ部屋入れないっしょ。」
「お風呂行きたい……」
「まだ俺の話、終わってないのに？」
「そ、それは……」
戸惑ってる私にまた一歩近づいた宏くんは、穿いていたスカートを床に落とした。
「も……やだっ。ひろくん……お願い、こんなとこで恥ずかしいよ。」
宏くんはちゃんと服を着てるのに私だけこんな姿にされて、玄関の照明に照らされてるし顔から火が出るくらい恥ずかしい。
「Aちゃんってさ、鈍感だからまわりの男にどう思われてるとか、わかってないでしょ？」
「どうって？」
「自分のこと狙ってる男がいるとか自覚ないっしょ？自分がどんだけえろい身体してるか、わかってないでしょ？」
「そ、そんなの……」
もう、やだ……。
流れる涙を指で抑えていると身体が宙に浮いて、宏くんに抱き上げられていた。
「え……やだ、宏くんっ！？」
「Aちゃん、耳元で煩い。」
「やだ、降ろしてっ。」
「黙って。」
そのまま寝室に入って、私はベッドに降ろされた。
次のページは甘いお話です。
続きは、ひみつな恋…LOVEの “16回目” へ
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2020年12月9日 18時
