ヤンデレだらけの短編集２【ヘタリア】

壊れた人形のマーチ【２ｐ英】リクエスト ページ17

【操り人形になる話】
※アーサーさんとオリバーさんは別人です。
ちょっと・・・だいぶグ’ロいです。
オリバーside








この屋敷の地下室。



鉄製のドアの中に、俺の大事なものがたくさん取ってある。



主にぬいぐるみや、うまく出来た菓子類だな。



それと俺の恋人、A。



可愛い物に囲まれた、世界で一番可愛い人形だ。



人形が彼女なんて可笑しいと思うか？



・・・本物のAはアーサーを選んだんだ。



引き留めることも出来ず、気づいたら行ってしまった。



だけど、人形のAならどこにも行かないだろ？



俺を拒まないし、全部を認めてくれる。




いつかいなくなるなんて不安になる必要もない。





　 「A、今日も可愛いな。」





それに、素直な気持ちを話せる。


恋人らしく手を繋ぐことも、キスだって自分から出来る。


冷たい唇は柔らかくて本物みたいだし、

毎日風呂にも入れてるからシャンプーの甘い香りがする。



髪はつややかで、いい匂いがする。



全部、全部本物さながらだ。


何も困る事なんてない。


それにAの前では取り繕う必要もない。


実際は本物よりも、良いのかもしれない。







　 「あ・・・血がついてる。」





そう言えば最近、Aに血がついてる様になった。


勿論、俺はやってない。


真っ赤な血も似合うとは思うけど、別に切りつけたり殴ったりはしていない。


それどころか、丁寧に扱っているはずだ。


なにせ、彼女は恋人なのだから。


・・・おかしいな。

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