ヤンデレだらけの短編集２【ヘタリア】

正しい愛し方【伊・南伊】 ページ1

【崇拝と恋愛を間違えた話】
フェリシアーノside





　 「に・・・・兄ちゃん。」


　 「なんだよ。」


　 「綺麗だね、眠ってるAも。」


　 「・・・・そうだな。」





ついに、俺たちはAを誘’拐してしまった。


最初はずっと悩んでいたけど、


行動に移しちゃえば後は意外と簡単に進んだ。


眠ってるAを見たら罪悪感も消えた。


彼女が起きたら、彼女に尽くそうと思ってるんだ。


逃がす以外の事なら、なんでもやる。


命を懸けてでも、さ。




　 「・・・・あぁ、やっぱり可愛いなぁ。」




俺たちの兄弟の女神様。


彼女の為なら何だってやれる気がする。


友達だって裏切れるし、兄ちゃんだって殺せる。


きっと兄ちゃんも、俺を殺せる。


殺されてもかまわない。


それでAの役に立てるなら。


誘’拐しちゃったのは悪いと思ってるけど・・・・



でも、女神さまが他のヤツに汚されるのは嫌だから仕方ないんだ。



手錠も、足枷もなるべく痛くないのにしたよ。



喜んでくれるといいなぁ、A。




　 『・・・・あれ、ここは？』


　 「おはよう！調子はどう、何か欲しい物があったらいつでも教えて。」


　 『そうじゃなくて・・・なんで私に手錠が？』


　 「心配すんな、外よりずっと快適に暮らせる。」


　 『え、えっとだから・・・』





混乱してるみたい。


・・・混乱してるAも可愛い。


でも、教えてあげないとね。




　 「Aはこれから俺たちと暮らすんだよ。」



　 「外の奴らの事は忘れて、

　 Aは俺らの事だけ頭に入れればいい。」



　 『誘’拐・・・って事？』



　 「ああ、そうだ。

　 何かして欲しい事はあるか？」



　 『二人とも最低。

　 もう顔を見たくない。』





・・・・なぁんど、そんな簡単なことで良いんだ。




　 「兄ちゃん、行くよ。」


　 「Aの為に死ねるなんて幸せだ、このやろー。」





俺たちはお互いにナイフを突きつけた。






　 「「次は何をしたら良い？」」

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