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fk side

｢舘さん、大丈夫かな｣

iw｢なんとも言えねぇよ｣

検査の結果が気になって仕方ない

舘さんは戻ってくる気配がない

｢俺ちょっと見てくるわ…｣

iw｢なら俺も行く

阿部と康二はここに居て
戻ってきたら連絡ちょうだい｣

ab｢分かった…｣

かれこれ30分経っていた

診察室でまだ話聞いてるのかもしれない

それとも何処かに行ってるのか

iw｢あ、居た｣

病院の庭の椅子の横に車椅子に乗っている舘さんを見つけた

すぐ病室に戻って来なかったって事はそういうことなんだろう

｢舘さん｣

dt｢ふっか｣

｢どうしたの？風邪ひいちゃうよ｣

そう言って自分の上着を舘さんの肩にかけた

照と目が合う

照は首を振った

検査のことは聞くな

そういうサインなのだろう

｢…今日めちゃめちゃ良い天気だな！！｣

iw｢だなー、もうすぐ春か

舘さんの誕生日もうすぐだ｣

｢そうじゃん！

何かできたらいいなー｣

くっだらない話を照としてるが舘さんは

dt｢……｣

｢…舘さん、どうした？｣

dt｢…聞かないの？

どうだったか｣

バレていた

｢…舘さんが話したくなったらでいいよ｣

dt｢…小さくなっていなかった

緩和ケアか抗がん剤治療、どっちか選べって｣

緩和ケア

つまり

死を待て

そういう事だろう

iw｢…舘さんはどっちがいいの？｣

dt｢…俺もう疲れちゃったよ

どんだけ辛い治療しても治らないの分かってるのに

僅かな希望にかけてさ、馬鹿みたいじゃない？

だったら緩和ケアに変えて楽に過ごしたい｣

何も言えない俺に対して照は

iw｢…馬鹿みたいってなんだよ｣