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iw side
｢準備できたー？｣
dt｢うん、大丈夫だよ｣
｢よし、じゃあ行くか｣
放射線治療が終わり1日退院することができた
舘さんはもうほとんど歩けなくなっていてから車椅子で行動するのがほとんど
｢なんか食いたいのある？｣
dt｢んー、特にないかな笑｣
｢せっかくの退院なんだから何かないのかよ笑｣
dt｢今は家に帰りたいかな笑｣
｢舘さんの家向かってるからな｣
dt｢ありがとね｣
dt｢最近仕事どんな感じ？｣
｢んー、順調ではないよ
舘さんがいないと気が締まらないというかね
だから早く戻ってこいよ｣
dt｢…うん｣
車を走らせること30分、ようやく着いた
｢着いたよ｣
dt｢ほんとにありがとね｣
｢荷物持つから一緒に行くよ｣
久しぶりに来た舘さんの家
家は相変わらず殺風景だった
dt｢ありがとう、照疲れたでしょ？
もう今日帰っていいよ？｣
｢大丈夫？｣
dt｢大丈夫だよ笑
もう家だからさ｣
｢…わかった、また明日病院戻る時迎えに来るから｣
dt｢ありがとう｣
｢ゆっくり休んでな｣
そう言い舘さんの家を後にした
きっと1人になりたいのかもしれない
だから無理に言わなかった
舘さんのことだからまた1人で抱え込んじゃうのかな
まぁでも
翔太がいるから
大丈夫かな
俺はリーダーとしてみんなを見てきた
1歩後ろに引くことも大事だと気付いた
それが今なのかもしれない
無理に首を突っ込まなくても大丈夫だから
空に広がる雲を見つめながらそう思った
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作者名：もち。 | 作成日時：2021年1月8日 1時
