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*＊.*..
「私はAです！あなたは？」
「俺は…キルア」
私が尋ねると、少し戸惑いながらも男の子、、、
改めキルアくんは、そう自己紹介をしてくれた。
キルアくん、ね。
うん、覚えた覚えた。
「よろしくお願いしますね、キルアくん！」
「あ、あぁ、よろしくA」
笑顔で右手を差し出すと、やはり戸惑った顔で握り返してくれた。
……自己紹介とか握手とか、嫌いだったのかな。
初対面だから信用ならない…危機感がない……
確かにお兄ちゃん達がよく私に言ってきてたけど…
でもでも、それじゃあ広がる出会いも広がらないってものですよね！？
そうですそうです、これでいーんです！！
ふふん。
お兄ちゃんには知らない人とはあんまり話すなって言われてるけど、キルアくんはあからさまに悪巧みしてそうって訳じゃあないし。
できれば仲良くなりたいなー、なーんて！！
「な、なんだよ？」
「へっ？あ、すみません、また変な顔してました？
気にしないでください！！それより、えーっと、
何かお話しましょう！！」
「…？
別にいーけど、」
出会って数分だけど、少しだけキルアくんの事で分かった事がある。
キルアくんのオーラからは、闇を思わせるオーラに混ざって、ほんの少しの哀しみと、無邪気な少年っぽさが感じられました。
キルアくんの研ぎ澄まされたこの状態から、きっと家柄、もしくは育ちが特別なのだろうという事はなんとなく察せます。
「うーん、それじゃあ質問です！！
キルアくんはどうしてハンター試験受けようって思った
んですか！？あっ私はライセンスが欲しかったからです」
「んー、俺はそーゆーのは特にないかなぁ。
なんとなく超難関って言われてるからどんなもん
なんかなーって。」
「おぉーっ！！
何かかっこいいですね！！その余裕さとか！！」
でも、それが何だというのでしょう。
人柄は上辺の情報だけでは知り得ません。
もっとキルアくんと仲良くなりたい。
「…なんかお前、変わってんな」
「ええっ！？キルアくんもそう思いますか！？
……何ででしょう、よく言われるんです」
「だろーな！！」
よい試験になりそうです！！
*..＊*.
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名：がーどれーる | 作成日時：2022年9月19日 21時
