story27 ページ28
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玄関の開く音でその沈黙がかき消される。
言わば救いの手とでも言おうか。
ジェニの冷酷な目にわたしは冷や汗をかいていたところだった。
TH『ただいまー。お、おはよ』
JK『………………』
テヒョンの顔を見ると一気に緊張の糸が溶けたような気がした。
そのあとに続いてやってきたジョングクは無言で自分の荷物を片付け始めた。
さっとジェニの方へ目をやると、ジェニは何か気まずそうに俯いて腕を組む。
なんだろう。この重い空気は。
だがそれから間もなく、そんな重い沈黙を破ったのはジョングクだった。
JK『…………俺帰るわ』
「え……………」
そっけない。そんな言葉がピッタリだと思う。
ジョングクはわたしたちの誰一人とも目を合わせることなく玄関へ向かっていく。
そのいつもと違う様子に他の二人にも視線で訴えるが、何か言う気配はなかった。
ジェニも何も言わずに階段を登っていき、姿は見えなくなってしまう。
何が何だか分からなかった。
わたしの知らない間に何かあったのだろうか?
だとしたら怖くて聞けない。
唯一の助け舟であるテヒョンを見ても、何かに呆れたようにため息をつくだけだった。
TH『帰るぞーA』
「あ、うん………………」
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kumitake84(プロフ) - 受験勉強頑張ってくださいね!更新できる時で良いです。楽しみにしています! (2021年10月10日 0時) (レス) @page36 id: f676af609a (このIDを非表示/違反報告)
ルウナ(プロフ) - kira rinさん» コメントありがとうございます!本当に素敵な曲で、それをイメージして書いています!期待に添えるよう、がんばります(*^^*) (2021年10月4日 20時) (レス) id: 76db9cd592 (このIDを非表示/違反報告)
kira rin(プロフ) - 米津さんの作品は、想像膨らみますよね。ハチPのころから好きなので題名に誘われて読んだら…良作じゃないですか☆頑張って下さいね!期待してます(*´∀`)♪ (2021年9月29日 2時) (レス) @page1 id: 0447791661 (このIDを非表示/違反報告)
ルウナ(プロフ) - KARINさん» わああ、初コメント本当に嬉しいですありがとうございます!!頑張ります^^ (2021年9月21日 13時) (レス) id: 76db9cd592 (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - すごく面白いお話っ!頑張ってください!心の底から応援させて頂きます! (2021年9月21日 11時) (レス) id: 45c5b863c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルウナ | 作成日時:2021年9月20日 23時