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205 - 本編 ページ45

【渋谷事変3】 21:22





プチリと、眼帯の紐が外れた。


A
「眼帯が…。」


その時、一瞬。

悟の呪力が揺らいで、消えた。

この眼で見たのか、感じたのかわからない。

けど、その一瞬で、漠然とした不安が、確信に変わった。

嘘だ。

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。

そんな事は有り得ない。

絶対に有り得ない。

有り得ないはずなんだ。

彼が、最強が負けるはずないんだ。

だから、違う。

この眼に見えたものは違う。


でも、きっとこの眼は間違えない。

悟と同じ六眼は真実しか写さない。

だからーーー


冷静に物事を処理する反面、最悪の思考を私の脳味噌が全力で拒否をする。

違う違うと言い立てても、この眼は、見えているものは正直だ。


A
「ああああああああああ!!!!」


伏黒
「Aっ!?」
「七海さん!!Aが!!」


ガクガクと足が震え、思わずその場に倒れ込む。
俯いて見開いた眼からは涙が溢れ、地面に落ちて染みを作る。

嘘だ嘘だ。

信じたくない。

違う。

きっと違うんだ。

私の眼がおかしくなっただけ。


A
「いや…、嫌だ…。」


止まれよ涙。


七海
「Aさん!どうしかしましたか!?」


急いで駆け寄ってきた建人さんの大きな手が私の背中をさする。

悟の手より一回り小さい。
私が望む手じゃない。


A
「…悟が…。」


七海
「五条さんがどうかしたんですか?」


A
「…きえ…た…。」


七海
「…消えた?」
「どういうことですか?」





虎杖
「ナナミーン!!!」


辺りに響く悠仁の大きな声。


伏黒
「!?」


猪野
「ナ…ナナミン?」


伏黒
「イタドリ?」


七海
「………。」


虎杖
「五条先生があっ!!」
「封印されたんだけどー!!!!」


七海
「!!」


伏黒
「封印!?」


……………封印?死んだんじゃなくて?
…生きている?
封印なら、悟が、生きている。


七海
「3人共、予定変更です。」
「すぐに虎杖君と合流します。」
「もし、封印が本当なら終わりです。」
「この国の人間全て。」





七海
「Aさんは…、戦闘が無理そうならーーー


A
「…だい、じょうぶ。」


生きてるなら、希望がある。

取り返す。

悟は絶対に渡さない。


A
「私も行きます。」


左手の薬指に着けた指輪をじっと見つめ、拳を握り締めた。





待ってて。

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mito(プロフ) - みるたそさん» 確かに本誌辛いですよね…。 (2021年3月9日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - mitoさん» お風呂ネタ意外と好きなんですよ〜苦笑自分は変態かっ!本誌が辛いのでmitoさんの小説で癒されています!^ ^ (2021年3月9日 17時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» お風呂いいですね!思いつきませんでした!書いてみます! (2021年3月5日 7時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - リクで、一緒にお風呂に入ると駄々をこねまくる五条さんと夢主が一緒にお風呂に入り、湯船に浸かっている時に首を甘噛みして甘えて来た五条さんに仕返ししてじゃれあったり、体を洗いっこするまで出ないという五条さんを渋々許したりする甘々が見たいです^ ^ (2021年3月4日 22時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» 全然大丈夫です!!むしろそう言って貰えて嬉しいです!! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mito | 作成日時:2021年2月25日 16時

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